もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
January 25 ,2010

■タイトル:もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
■著者:岩崎 夏海
■定価:1600円+税
■出版:ダイヤモンド社
【STORY】
思いもよらない事情から公立高校野球部のマネージャーになったみなみは、
決して強くない野球部に対し「甲子園に連れていく」ことを決意する。
早速マネージャーについて勉強しようとみなみが手に取った本が、
ドラッカーの経営書『マネジメント』であった。
野球とは異なる「企業経営」について書かれた本のため、はじめは戸惑いつつも、
読み進めるうちにドラッカーが野球部の強化に役立つことに気づいていく。
みなみはドラッカーの教えをもとに、親友の夕紀、監督の加地、
そして仲間に影響を与えながら、甲子園に向け野球部を強くしていく。
果たして野球部は甲子園に行くことができるのか?
そしてみなみや仲間に起こった心の変化とは?
【COMMENT】
表紙のインパクトからも、ビジネスの本というのは意外かもしれませんが、
薦められて読んだところ、とても素晴らしい本でした。
女子高生みなみがマネージャーを極めるために手にした本が、
マネジメントの概念をつくったといわれるピーター・F・ドラッカーの本。
みなみのこの思い込みからすべてが始まるのですが、
非営利組織の野球部であるにも関わらず、本を読んで実践していく過程で
野球部や仲間がどんどん変わっていきます。
「われわれの事業とは何か?」、「顧客とは何か?」ということがひとつひとつ定義され、
マーケティング、イノベーション、人事戦略により、どこにもない野球部ができあがり、
その変革が他の部や地域にも影響を与えていきます。
ドラッカーの解説本は数あれど、実践をストーリーに落とし込み、
ここまでわかりやすくした例はめずらしく、ビジネス本でありつつも、
感動を呼ぶ青春物語になっています。
著者のクリエイティビティに脱帽です。









