昨年の夏にビデオグラファーを受講し、大変ためになったので改めてモーショングラフィッカーとチューン・オブ・モーションを受講しました八木です。
今回はチューンオブモーションのブログを担当しましたので2日分ですが発信させて頂きます。

1月5日という年明け早々にモーショングラフィッカーがスタートし、年末年始のぼけた頭はいきなり映像モードに切り替わりました。日曜日全4回の最初の2回はヒロさん講師、後半がタスクさん講師という編成で青山にて受講。モーションの基本部分を知り、簡単なものであれば何とかオペレーションできるようにはなりました。

プレミアと比べてアフターはできることが多すぎて、とにかく深い。機能が多い。これまでどちらかと言うとアフターの方が経験は長かったのですが、これまでどれだけ氷山の一角を触っていただけだったか思い知りました。

さて本題のチューン・オブ・モーション。初日の午前中は私用で行けず、いきなりお弁当からの参加。午前中分は日曜クラスで一緒だったみやちさんに協力して頂きましてメモ書き。

講師は畔上さん。まずはチューン・オブ・モーションって何を学べるの?オペレーションはできるようになったけど…その先どうして良いかわからない。どうすれば気持ちよい動き・プロっぽい演出ができるようになるのか。
というお話し。


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1コマ目[表現の引き出しを増やすワーク]
お題「あなたの思い浮かべた場所を口頭で伝えてください」
2人1組になり、1人が言葉で任意の場所を伝える。例えば自分の部屋とか。ジェスチャー、質問はなし。もう1人はそれを聞いて紙にその間取りを描く。言葉で伝える表現力と、言葉をカタチに置き換える能力が重要。


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次のお題は、
「カードに書いてある言葉を、体を使ってジェスチャーだけで伝えてください。」
2人1組でジェスチャーする人と、カードの言葉を当てる人を担当。例えば猫がジャンプする瞬間だったり、アイデアがひらめく瞬間だったり。日本人はジェスチャーで伝えるのって不得意ですよねw でも恥ずかしさを捨て相手に伝わった瞬間は嬉しいものです。こうしたジェスチャーで相手に伝えることが、モーションで何かを伝えることに繋がるわけですね。


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休憩挟んで2コマ目[動画演出概論]
バトンタッチして講師は安部さん。補足資料としてテキストにURLあり。モーションの基礎とは何か? 動画「モーショングラフィックスの成り立ち」を見て歴史を学びます。動画を見て、気持ちいい動き(リニアではない、自然界と同じような)やタイミング、色の持つ意味、トランジションの効果などを学びます。イージーイーズが大事ってことが分かります。


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好きな映像を見て「どこが良いから」素敵に見えるのかを説明してみる。音楽と動画の融合がいかに大事か、と言うか見ていて気持ちが良いかが分かります。目標はなぜこの動き、なぜこのオブジェクトなのかを論理的に扱えるようになると良い訳です。

ランチタイム
相変わらずの美味しいお弁当。完徹の胃に染み入ります。


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音優先で映像を作る場合、自分で音を作ってしまう、というのもあり。(これは音楽やってる人の発想ですね)
最近はiPhoneでも気軽に音楽を作れるアプリが出ているようで、電車の中ででもサクッと作れてしまうとのこと。ご紹介されたアプリとして、
・Launchpad
・noise
・Figure(北欧デザインがそそります)


などなど。本格的にやるなら
・Studio one


など著作権フリー音楽サイトだと
・Jamendo music
・Artlist

など。私はこのArtlistに登録していまして電車の中でずっと聴いています。年間199ドルで商用利用OK。とてもクオリティーが高く、気分、ジャンルなどで絞れて、自分の曲の好みが改めて浮き彫りなりました。

続いて「6秒ほどのサウンドデータを聴いて絵コンテを描く」
10分という時間でコンテを描いて隣の人と見せあいます。私のお相手はTAの安部さん。



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ポイントとして低音は大きいオブジェが合い、高音は細かく小さいオブジェが合う。音を聴いて何が頭に浮かぶか。ポンッという音はシャンパンの栓が飛ぶ音。ビンビールの栓が抜ける音(完全に酒飲みの発想)。チキチキしゃかしゃかする音は、棒のおみくじがはじけ合って出てくる感じ。などイメージをふくらませる。

コンテを見せて、「既に完成されてますね~ クオリティー高い」と嬉しいお言葉。


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さてここからいよいよ実践です。AE立ち上げwavデータを読み込み新規プロジェクト作成。音データを+6dB上げる。これは波形を見やすくするためとのこと。マックスのボリュームでインジケーターがやや赤にかかるくらいにする。波形のすぐ上に編集したいレイヤーを置くと音を合わせやすい。なるほど。


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・音の始まりや大きくなっているところにマーカーを打っていく。

ポイントとしてはドンピシャに合わせるのではなく、若干前の方が合っているように感じるので、1~5フレくらい前目に打つ。

・マーカーで右クリックすると設定もできる。

名前、デュレーション、ラベルの色などを設定できます。マーカーにデュレーションという概念は知りませんでした。手早い方法として、control+8 で聴きながらマーカーを打つということもできます。あとで微調整すれば良いのでこちらのほうが使い勝手良さそうです。ちなみにレイヤーを選んでいる状態だとそのレイヤー上に打たれる。

最後の4コマ目では、実際に音に合わせてモーションを付けていきます。
長方形を180個コピーして円形に配置し、それが四方に飛んでいくようなモーション。言われた通りにすればできるのですが、なぜ?なぜ?と疑問が浮かびながらオペレーションし、形にはなるのですが、いざ1人後でやってできるのだろうか、と疑問を感じました。

復習しないとですね…。

 

(Writer:受講生・八木克人さん)