早いもので、BYNDが立ち上がってから丸2年が経過して、3年目に突入しました。 ほんの数人から始まった学校が、あっという間に複数拠点で展開するに至ったそのスピード感こそが、BYNDの本質と感じています。


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初めまして。BYNDテクニカルマスターの山本 輔(たすく)です。 BYNDの前身となるスクール事業からずっと、教壇に立つ側、及びカリキュラムの開発を携わらせていただいています。

本職は映像やモーショングラフィックスを含む制作事業を営んでおりますが、以前から教育事業にもずっとご縁があり、そのクロスする領域として、BYNDのテクニカルマスターを務めさせていただいております。

そして、今日は、僕が担当させてもらって、47つ目のクラス。WinterCamp モーショングラフィッカーWednesdayクラスの開講です。

僕はBYNDで登壇するにあたり、開講してから常に一貫して、「階段の一歩目を登る」「自信をもつ」ということを意識しています。


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チュートリアルサイトやラーニング動画が数多く存在する今の世の中で、知識を得ることはどれだけでもできます。

その中で、「始めの一歩目を理解する」「何が大事で、何が大事で無いのかを理解する」ことの難しさも、理解しています。 同時に、講師から知識を得ることで身につくノウハウだけでは成し遂げられない世界があることも承知しています。

お互いに刺激を受けること、教えあうこと、喜び合うこと、作品を見せ合うこと、制作工程を共有すること…それこそが、リアルな学校でないとできない一番の価値だと、僕は信じています。

同時に、講師の役割は、ノウハウを教えることだけではなく、皆さんに敬意を払うこと、皆さんの努力を褒め称えること、そして、この世界を好きになってどんどん作り出してもらうこと、見せてもらうこと、そこに尽きるのではないかと。

まあ、小難しいことはいいですね。そんなことを考えながら、僕は教壇に立っています。


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始めはいつも、お互いの自己紹介から。この時間こそが、すでに大事なセッションなのです。ノウハウの伝授ではなく、自分自身を刺激する存在に敬意を払うひと時です。


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自己紹介が終われば、一緒に3秒のモーションロゴを作り、その制作工程を頭から最後まで一気に見通します。 そう、初日のポイントは「一気に工程を見てしまうこと」です。

どういう部分で作業をしているのか、何を気にしながら作っているのか、そして何より「いかにモーショングラフィックスを作ることが楽しいのか」を皆さんに語りかけながら、時に暑苦しく、時には更に暑苦しく、僕は皆さんに制作工程を共有していきます。まるで砂場の5歳児が自分の作ったお城を見てもらうかのごとく。


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そして今回は、一緒にクラスに入っていただいている甲賀TAにも教壇に立っていただき「複数の制作工程を共有する」という時間を作りました。

同じ作業でも、様々なやり方を経由することで、作り方に幅が出てきますし、何より「こういうやり方でもいいんだ」と、自分のもつ正解にも幅が生まれ、ゆとりが出てきます。


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そんなこんなで、気がつくとあっという間に16時です。まだまだ、お伝えしたいことも、一緒に喜びたいこともたくさんなるのに、1ヶ月という時間はあまりにも短すぎます。 でも、BYNDのポリシーはもう一つ。どのクラスも「1ヶ月で終了」なのです。

講師の背中を見て学べることやノウハウの一歩目は、1ヶ月もあれば十分、だと思っています。 あとは、皆さんに自由に羽ばたいて、思う存分好きなものを作って欲しいのです。

今回も、皆様のカタパルトのような存在であれますように。皆様が自由に羽ばたいていけますように。 僕も、また一生懸命、無邪気に、頑張ります。

( Writer:テクニカルマスター・山本 輔 さん )