普段は都内の会社で営業職として仕事をしています。映像制作は趣味の範囲で、家族のイベントをiPhoneやビデオカメラで撮影し編集、音楽を付けて一本の作品にして、家族内で観て楽しむレベルでした。

BYND受講のきっかけは、動画のクオリティアップを目指したからです。私の子供も参加する競泳大会で「引退する選手」と「デビュー戦の選手」がいて、それぞれの親御さんに大会の数日後、Blue-rayにして動画をプレゼントしました。プレゼントと言っても長男長女の映像をそれぞれのお子さんに差し替えただけだったのですが、すごく喜んでもらえて驚きました。その一方、家族以外の第三者に作品を観てもらうのも初めてで、恥ずかしさもありました。その時に作品のクオリティをもっともっと高めたいと思うようになりました。そこでいろいろネットで調べると、PremiereやAfter Effectsを使うことが良いと判り、早速インストールしてみましたが、使い方が謎…。

独学は諦めてスクールを検索してみると「BYND」が出てきました。「青山一丁目」「おしゃれなスタジオ」「業界人御用達のロケ弁」。普段の私は、「新宿」「雑居ビル」「立喰そば」。なんとなく、いやらしい。世界が違う。ひとまず、別のスクールの説明会に参加しました。しかしネットでの講義形式や、受講期間の長さ、そもそもクリエイティブな仕事をしてない40代おじさんへの学校の対応など、少し納得がいきません。そこでもう一度「BYND」のホームページを確認。あらためて卒業生の作品のクオリティに感動。1ヶ月でここまでできるようになることに驚きを禁じえませんでした。また過去に受講された皆さんが褒めちぎっていたのがすごく気になり、「これホンマかな?」と感じつつ、やっぱり話を聞いてみようと、物怖じせず日本橋馬喰町での学校説明会へ。

夜道の中、入口正面がガラス張りの素敵なスタジオだけが煌々としていて、ワクワクしながらドアをノックしたのを今でも思い出します。カリキュラム内容の詳しい説明、スタジオで実際に撮影されたPVなど、いろいろな動画を解説していただきながらビデオやモーションの世界にいざなわれて行きます。説明会が終わり、メイン、オプションともすべて受講することを心の中で決意。高揚して、着てきたジャケットをスタジオに忘れていたことに全く気づかず電車に乗っていました。

受講初日はとても緊張していましたが、映像の最前線にいる先生の指導とユーモア、ナビゲーターの方の心配りですぐに解消しました。毎回の授業は楽しく、わからないことがあってもテクニカルアドバイザーの皆さんの的確なフォローがあるので安心です。ビデオグラファーの講義では、Premiereでの映像編集はもちろん、カメラの操作方法や仕組、画面の構図、演出のテクニックを学びます。モーショングラフィッカーではとにかくAfter Effectsでできる事の多さに驚きましたが、一通りの映像表現を学んでいきます。そして両コースとも講義時間中に,一緒に学ぶ受講生とグループワークで実際に映像制作し発表をします。

受講生のバックボーンは多様多彩。共通事項は、『大切な休日を丸一日勉強しようという意識の高さ』。一緒に制作することで、演出や表現方法、テクニック、配色のセンスなど色々と吸収しました。自分の映像表現に足りない要素の「気付き」が驚くほどあり、グループワークはとにかく刺激的で勉強になりました。

修了課題発表会の場で先生、受講生とも話したのが、「BYNDは唯一無二であること」。いくら資金があっても同じような学校は決して作れません。秀逸なカリキュラムは勿論ですが、先生、テクニカルアドバイザーの方、ナビゲーターの方、皆さんが人間的に暖かで、また教育者としての側面をお持ちだったことが素晴らしかったです。
「教育は人なり」という格言がありますが、BYNDは良く出来た教育機関だと受講中何度も思いました。映像制作で悩む人に、前を見据える力を与えてくれます。

私の今後の動画活用イメージとしては、講義の際に綴ったノートを家宝にして、ビデオグラファー修了課題制作で取組んだような、「紀行もの」を造って発信したいと考えています。この学びを糧に、趣味のレベルから一歩ずつ前進します。ただ、今は楽しく受講した3ヶ月が終わり卒業、なんだかすごく寂しく、「BYNDロス」状態がしばらく続きそうです。

先生、スタッフの皆さん、ありがとうございました!

BYNDER:TOMOAKI N.
COURSE:ビデオグラファー/モーショングラフィッカー/スケッチフォービデオ/チューン・オブ・モーション(2018 SUMMER & AUTUMN CAMP)
WORKS:ビデオグラファー/モーショングラフィッカー