私が初めて劇場で観た洋画は「スターウォーズ新たなる希望」(所謂一番最初のSWですね)でした。小1の夏の夜、新宿コマ劇場、英語で日本語字幕、巨大なスクリーンに展開される広大な宇宙の大スペクタクルの映像体験の衝撃は今でも忘れられません。今思えば映画、映像好きになったのはそれがきっかけだったような気がします。

20年くらい前にminiDVで映像撮影してmacで編集していた時期もありましたが一時離れ、数年前から一眼カメラでの動画撮影、編集をするようになり、ずっとFinalCutを使用していました。会社では10年前に文化財のデジタルアーカイブとVRCG制作をする部署に入ってから、ポツポツと映像編集の仕事もあり、我流でPremiereとAfterEffectsを使っていました。Afterに関しては全体機能の5%くらいしか使ってなかったんじゃないでしょうか。

せっかくCCの最新を使っているのにもったいない、と思いチュートリアル動画見つつ覚えていましたが、仕事の合間にやってもたかが知れていて、なかなか身につきませんでした。そんなことからネットで検索していたら「BYND」のサイトに遭遇し、そのセンスの良さそうな雰囲気に惹かれ、受講生の作品を拝見しました。1ヶ月で結構なレベルまでできていて驚きました。タイミングも良かったので早速サマーキャンプの説明会に足を運び、その場で即決しました。

ビデオグラファーとオプションの2日を受講しました。ビデオグラファーではカメラでの撮影とPremiereで編集することを学ぶのですが、正直最初の方は知っていることばかりだったので、思ったよりビギナー向けだったか、、と感じたのですが、徐々に目から鱗が落ち始め、最終日の頃には私の席の周りには何枚もの鱗が落ちていました。

特にグループワークで知らない人と組んでの撮影や編集作業は刺激があり、楽しく取り組むことができました。大事なことは楽しんでクリエイティブ出来ること。その楽しい雰囲気は講師のタスクさんやスタッフの皆さんが作り上げているのがよく伝わってきました。とにかく授業を受ける場作りが素敵なのです。貸しスタジオとしても機能している空間だけあってインテリアが凝っていて、米軍払い下げのハウスにでもいるような空間。ランチは毎回美味しいロケ弁。休憩時間には担当講師の好みであろう音楽が流れる。

タスクさんやTAさんの映像制作に対する愛情が溢れているのと、年齢も職もばらばらの受講生たちの映像愛も感じることができ、充実した1ヶ月でした。そして半年後にモーショングラフィッカーの受講で戻って来て、「また充実した1ヶ月が過ごせる」と思ったものでした。Premiereと違ってAfterの方が慣れていなかったこともあり、何とか付いて行く感じでしたが、その通り作ればきっちりモーションが作れる、という喜びを感じつつ、あっという間に4回終わってしまいました。

ワークスレビューでは前回のビデオグラファーに続きまたもトリを務めさせていただきました。打ち上げでも大いに盛り上がり、映像好き連中との良い繋がりができたことも大きな収穫です。夏に一緒だった受講生がBYNDロスになった、と綴ってましたが、正にそうですね。モーションに関してはまだまだ学ぶべきことはあるので、できればアドバンスクラスで半年間くらい通いたいものです。映像好きの人には間違いなくお勧めです!

BYNDER:KATSUHITO Y.
COURSE:モーショングラフィッカー/チューン・オブ・モーション/ビデオグラファー/スケッチ・フォー・ビデオ(2019 WINTER CAMP/2018 SUMMER CAMP)
WORKS:モーショングラフィッカー/ビデオグラファー