普段は本の装丁デザインや雑誌のデザインをやっています。また、日本史が好きなので、その面白さを伝えるために、趣味で人物などのグラフィック作ってTシャツ販売をしています。しかしそのTシャツが想像以上に売れないんです(笑)。どうすればいいか…あれこれ考えてたら動画プロモーションにいきあたり、動画を勉強したくなったという経緯があります。

10数年前にFinal Cutを使って動画の編集をしていたので、軽い気持ちでAfterEffectsを独学で学ぼうと思って本読んでみたがさっぱりわからず(笑)。考えが甘かったです。そこから2~3ヶ月位かけて、動画の講座について、いろいろ調べました。

数ある動画講座で最終的にBYNDを選んだ理由は3つあり、「1ヶ月で短期集中でかつ受講価格の手頃だったこと」、「サイトを見て卒業生の作品を見てここまで上手に表現できるのかと驚いたこと」、「説明会を担当してくれた方の対応がとても丁寧でわかりやすく講義の流れや疑問点を教えてくれたこと」でした。一番懸念していたのが、「仕事をしながら受講していく上で課題などが本業の負担にならないか…」でしたが、負担の大きい課題はないので大丈夫という話を聞いて決心がつきました。その説明会のときに卒業課題についてもうっすら構想が浮かび、まず2020年の大河ドラマ「麒麟がくる」の主人公・明智光秀のグラフィックTシャツを作り、卒業制作でそのプロモーション動画を作ると決心しました。

◎受講の感想

・講師のヒロ先生は生徒目線でとても丁寧に教えてくれて、とても好感が持てました。

・アシスタントの方々は講座の卒業生の方なので、つまづきそうなポイントがわかっているようで絶妙のタイミングで助けてくれます。

・難易度については、初心者に寄せた内容なので、経験者や予習をしている人は物足りないかもしれません。ただ私は本で挫折したので、モーショングラフィックスの最初の一歩を踏み出せたという点だけでも十分価値がありました。

・1ヶ月の短期講義なので、短い間で可能な限り知識と技術を吸収する意識が高まり、これまでにない集中力を養ったような気がします。

・説明会の時に卒業課題は大変ですと先に言われてましたが、本当にそのとおり大変でした(笑)。毎年お盆休みは家族で旅行に行くのですが、今年は家族の理解を得て制作に集中したくらいです。

・受講が終わった後、数人の有志が集まって反省会みたいなことを毎週していました。動画に対して熱い話や、アドバイス、発表動画についてディスカッションしたりしてメリハリの効いた気分転換になりました。

・卒業制作はおかげさまでやりたことはとりあえず表現できたので、納得のいく仕上がりになりました。終わってから「こうすればよかった…」「時間がなかった…」というような悔いが残らないように望んだので、やり切った達成感は想像以上に大きかったです。

BYNDは、最初の一歩としては、全員がついていける内容だと思うので安心して受講できると思います。基本的なことがメインですが、AfterEffectsの基本動作をしっかり身に付けられるプログラムになっています。課題やグループワークの発表があるのですが、自分では思いつかない発想&動画をたくさん見ることができて、とても刺激になりました。受講した講義を復習するのはもちろんですが、講義外では卒業制作に備えていろんなチュートリアルを研究して腕を磨いたほうが良いと思います。表現の幅が広がります。

今後については、BYNDで最初の一歩を踏み出せたので、あとの伸びしろは自分次第。今後の目標はまず動画制作を定期的に継続することです。具体的には、冒頭でも述べたように日本史の面白さを伝えるために&そして私がつくったTシャツの認知度を広げるために、定期的に動画制作をしていきます。

あと同期の方々と定期的に作品の発表会を開催したいと思います。課題を出し合って他人に見てもらう機会をつくることで動画制作のモチベーションを持ち続けたいです。

 

BYNDER:YOSHIKUNI I.
COURSE:モーショングラフィッカー/チューン・オブ・モーション(2019 SUMMER CAMP)
WORKS:モーショングラフィッカー