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「この仕事に向いてない」と言われ続けて

April 18, 2013

■■ コラムVOL.177
■■ 「この仕事に向いてない」と言われ続けて




「 この仕事、向いてない 」

こんな風に思ったこと、言われたことはありますか?

よくメディアでも「適職」という言葉が取り上げられますが、
「向き/不向き」の定義っていったい何だろう…最近ふと、考えました。

・無難にこなすこと?
・スピードが早いこと?
・他の人よりも秀でていること?

考えをすすめるほどに、これって「できる/できない」って話と同類なのでは?
と思うようになり。でも、それってなんだか腑に落ちないなと感じたり。

もやもやは募るばかり。
結果的には「向き/不向きの基準は人によって違う」という当たり障りのない
ものが一番しっくりきました。だからこそ難しい。こだわりすぎると大切な
今という時間を失いかねない、と。

そこで今回は、転職を繰り返すたび「お前はこの仕事に向いてない」と言われ
つづけた経験談『株式会社マジカジャパンの羽生章洋が書いてるブログ』より
“向いてない”を転載しご紹介したいと思います。

とくに「飽きっぽい」「現状に満足できない」人は、ぜひご一読を。


<以下、転載>

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 失敗の一つも積み重ねた方が、よっぽど未来につながる

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大学を中退して社会人になったのはちょうど20年前のことです。
社会に出てからずっと言われてきたのは

「お前はこの仕事に向いてない」でした。

最初に言われたのは「プログラマには向いてない」です。その後
「マネージャには向いてない」と言われ、コンサルティングファー
ムに転職したら「コンサルタントには向いてない」と言われました。

最近でも「あなたは所詮技術者やコンサルタントであって、
経営者には向いてない」と言われ続けています。

不思議なのは、今の私に対して「プログラマに向いてない」
「コンサルタントに向いてない」「マネージャに向いてない」
とは誰も言わないということです。それは実績があるから
なのでしょう。経営者に向いてないと言われる昨今ですが、
あと10年もしたらさすがにそうは言われなくなるのかもしれません。

ではどうして向いてないはずの私が今は適正があるかのように
言われるのでしょうか。幾つかの可能性が考えられます。

向いてないという評価が間違いであって、実は向いていたと
いう考え方があります。もうひとつは、向いてないという評価は
正しいのだけど、頑張ってきた結果実績が積み上がることで、
実力があるように見えるようになったという考え方もあります。
個人的には後者のほうが事実に近いように感じます。

ならば向いてない私はどうして頑張ったのでしょうか。
それは単純に家計が苦しかったからです。稼ぐしかなかったから
です。母親の入院費と死後のあれこれ・父親の定年後の家のローンやら
何やら・妹の入院費など、それらを補うために積み重ねられた借金を
返すためには、土日祝日もへったくれもなく少しでも働いて稼ぐしか
なかっただけです。

ですがそうやって山のように積み重ねた経験と実績は、結果として
実力として自分の中に蓄積されました。他人が盗もうとしても決して
奪えない財産です。お金は無くなっても、私の経験とそれに裏付けられた
スキルは使わないうちに衰えることはあっても、決してなくなりません。

逆に漠然とした「これが好きだからやりたい」といったことは、飽きっぽい
私には続きませんでした。続かないから地力がつきませんでした。私の実力
の全ては、向いているからでもなければ好きだからでもなく、単純に生きる
ために必要だからひたすらそれを反復して習得してきたというだけです。
もちろんそこで「こんなのは嫌だ」と思わずに済んだという偶然はあります。

私は仕事上で嫌いな人はいましたが、嫌いな仕事というものはありません
でした。苦手な仕事というのはもちろんありますが、それが必要なことで
あれば普通の人の数倍の時間がかかったりしながらも習得してきました。
私は鈍くさいので普通の人が2・3年でさっさと出来るようになることで
あっても、10年とかかかってしまうのでしょう。この差のことを周囲の人
は「向いてない」というのかもしれません。ですがその向いてないと見える
ことであっても、さすがに20年もやってると人並みにはなれるらしいという
ことが、この年齢になって少し実感してきました。

向き不向きだけで生きていけるほど、
人生というのは単純ではないのかもしれません。

あるいはそんな小賢しいことを考えてどうにかなるほど、底の浅いものでは
ないということなのかもしれません。ただひとつ言えるのは、向き不向きに
懊悩する暇があるならその分手を動かして失敗の一つも積み重ねた方が、
よっぽど未来につながるのではないのかな、と。

そんなことを考えさせられることの多い、今日この頃です。


◇◇◇『株式会社マジカジャパンの羽生章洋が書いてるブログ』”向いてない”
https://blog.livedoor.jp/habuakihiro/archives/65190926.html

—-


さて、いかがでしょうか?

これが正解!というワケではありませんが、「向いている仕事」を
無理やり探すくらいなら、手を動かして失敗した方がよっぽどいい。
経験に裏打ちされた、説得力のある文章でした。




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