目的をもつ目的
September 19, 2013
■■ コラムVOL.197
■■ 目的をもつ目的
「 目的をもつこと、の目的 」
じっくり立ち止まって考えたことはあるでしょうか?
なぜ仕事では「目的をもて」といわれるのか。
目的をもつと、どんな効果が得られるのか。
そして今回は、南の島のSchemeを愛するプログラマ(たまに役者)
ShiroさんのブログISLAND LIFE「目的の目的」からの引用です。
<以下、引用>
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
「想定の範囲外」の醍醐味
_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/
何かに取り組む時は目的を持て、とは良く言われるけど、
目的を持つことの本当の効用についてはあまり語られて
いないような気がする。 (ここでの「目的」は「目標」
と言い換えても良い。)
目的を定めると、今足りないものは何かを明確に出来て、
目的に至るまでの戦略を組み立てられる、とか、具体的な
目的に段々近づいて行ったりクリアしてゆくことで、
自分の進歩が見えてモチベーションの向上になるとか、
そういうのは確かに効用なんだけど。
一番効果があること、
あるいは一番おもしろいことは、
目的を定め、万全の準備をして臨んだ
本番の勝負どころで、予想もしてなかった
事態に出会うことだ。
目的なんぞ定めずに呑気に過ごしていても予想外の事態には
出会えるけど、その予想外はあたりまえの予想外だ。最初から
大して考えてないんだから 考えてないことが出てきたって
べつに不思議じゃない。
考えて組み立てて、がっつり準備をして、
もう怖いものはない、というところで出会う
「考えもしなかった」出来事は、自分が見ることが
出来る世界の地平線の向こうからやってくるものだ。
そこで一気に世界が広がる。
★ ★ ★
師について学ぶ時にも似たようなことが起きるのだ。
「こういうことを学びたい」という具体的な目的を持って、
そのための準備をばっちりして、教わりにゆく。でも、その
万全の準備を師にぶつけてみたら、 全く考えもしなかった
方向から一撃を喰らって、そこではたと目が覚め、今まで
見えてなかったものが見えるようになる。
これが、教わることの醍醐味だ。
もちろん、特定の師がいなくてもそういうことは起きるんだけど、
ちゃんとこちらの準備を受け止めてくれる人が相手になっていて
くれると、毎回そういうことが起きるので大変手っ取り早い。
「自分はこれを学ぶために来ているので、そんなことはやりません」
とか、「せっかくこのために準備してきたのに、全然関係の無い話
になった」とか言ってしまうと、最大の学びの機会を失うことになる。
(引用元)ISLAND LIFE「目的の目的」
https://blog.practical-scheme.net/shiro/20110904a-objective
—-
さて、いかがでしょうか?
“ 理屈の通用しない世界に連れて行ってもらおうって
いうのに、何やかやと理屈をつけるのは、結局自分の
世界に止まっているに過ぎない “
「想定の範囲外」の醍醐味を楽しめる自分でありたいものです。