映像制作会社のエディターを生業にしております。
僕が担当しているのはオフラインエディターというもので、簡単にいうと映像と映像を繋ぐことを専門にしています。
それとは別にオンラインエディターと呼ばれる部門もありまして、映像自体の精度を高めていく作業を担当します。
最近よく名前の挙がるVFX(合成)や、カラーグレーディング(色の調整)等はこちらにあたりますね。

なぜこんな話を長々としているかというと、最近このオフラインエディターとオンラインエディターという職業の垣根がなくなってきたと言いますか、オフラインでも映像自体の精度を求められることが多くなってきました。

かくいう僕も、仕事上でAfterEffectsを使用する案件を振られることが多く、そういった業務をこなしてきていました。
ただ、どうにもどん詰まり感というか、もう少し色々なことができると仕事の幅も広がるのになぁと思っていたところ、モーショングラフィックスを勉強できるBYNDを見つけました。オフライン・オンラインという肩書きにばかり目がいっていた私は「そういうのもあるのか!」とBYNDに参加することを決めました。会社のお金で。

前述したように、ある程度After Effectsを弄って映像を納品したことがあったので、講師や先生からも「受ける必要ある?」と度々聞かれたのですが、むしろ僕にとってすごく意義のある受講だったと思います。「なんとなく使い方は知っているけど、自分が使う範囲のことしかしないのでそのアイテムを持て余してる」…なんて経験、皆さんにもあるんじゃないでしょうか?僕にとってAeはまさにそれで、自分が作りたいアニメーションを作るような経験はそこまで多くありませんでした。

なので、BYNDに来てからは参考になるカッコいい映像を紹介して頂いたり、それを作るためにはどうしたらいいか等、知識や経験、技術を重ねることができ、自分でも何か作ってみよう!という気持ちが膨らみ、卒制前から色々と作り始めました。それを作ったことで、同期の皆さんと盛り上がったり、感想を貰えたことで「もっと頑張ろう!」と思いました。その創作意欲を発散させる環境を与えて頂けたというのも、続けていこうと思えた大きな理由ですね。

また、卒業制作や、途中課題で作ったリリックビデオ(歌詞がモーショングラフィックのように展開する映像のこと)を会社の上司に見せたところ「仕事に繋がりそうだね!」と言って貰えました。まだまだ拙い部分の多い映像だとは思いますが、自主制作やお仕事でモーションの経験を重ねていって、最終的にはモーショングラフィックス単体でお仕事をもらえるレベルまで勉強していきたいですね。学んだことを忘れないためにも、定期的にモーショングラフィックを生み出していこうと思っています。

「習慣」と「目標」、これらを与えて貰えたBYNDという環境に、感謝感激雨霰。です。ありがとうございました!

 


BYNDER:TAISHU T.
COURSE:モーショングラフィッカー/チューン・オブ・モーション(2018 AUTUMN CAMP)
WORKS:モーショングラフィッカー