もうすぐ父が次元移動してから、ちょうど一年が経とうとしています(2021/10/21現在)。父が次元移動するまでの不思議な出来事とその後の日常について、何かかたちにできないだろうかとこころの奥底でひっそりと、ずっとぼやぼやと思っていました。また、仕事上で表現の幅を広げるため&自分の力で生きていくためにスキルアップしたいとも考えており、色々と動画編集のコースについて調べていました。今は、オンラインで独学できる素材がたくさんあるので、独学しようかとも思っていたのですが、その時ちょうど、以前の仕事で出会った素敵な先輩がBYNDを受講されており、その方のおすすめでBYNDを知りました。
BYNDは卒業制作があるのがいいとおっしゃっており、結果的にそれが正解でした。以前、少し勉強していたので、まったくの0スタートではなかったのですが、本当に実際に最前線で活躍している方々のバイブスに触れてみたかったということと、1ヶ月のチャレンジ(卒業制作発表会付き)期間で、自分との戦いに挑んでみたいということで、BYNDに受講(2021年8月サマーキャンプ)を決めました。
私は国外在住のため、完全アーカイブ受講で、先生方とのやりとりや質問は、オンラインフォームやメールを通じてでした。一人だけ遅れて、日曜日〜火曜日くらいに自分のペースで、5時間くらいの動画を大体倍速で視聴して学習しました。それでも、授業の時に、先生方がリアルタイムに存在しない私を気遣ってくださり、それがとてもうれしかったです。
After Effectsは複雑なソフトで、基本の部分は教えてもらえても、自分の作りたいものを作るには、自分で調べる、勉強するしかないと思っています。また、動画制作は大変奥深く、学ばなければならないことがとても多い世界だと感じます。実際に最前線で活躍されている先生方に手ほどきを受けるのは、いいなと思いました。テクニック云々というよりも伝授というような感じで、その世界のバイブスに触れることで、学びやすくなると思います。
また、卒業制作で自分で表現したいことを必死で調べたり、チュートリアルを見たり、トライアンドエラーを繰り返していくと、未知の恐れがだんだんと溶解し、楽しみに変わっていきました。受講前に見ていたチュートリアルや読んでいた解説本が、今ではすっとわかるようになっています。先生方の人間的な魅力とやさしさ、あたたかさ(本当にこれは重要)に、BYNDを選んでよかったなとつくづく思います。何を習うにしても先生との相性は、合う合わないはもちろんあるのですが、誰から教わるかというのはとても大事だと思っています。
卒業制作では、胸に秘めていた父の次元移動についての作品を制作しました。何も言わずに母と友人たちに動画を送ったところ、彼らに「伝わった」ようで、また、卒業制作発表会でも、何も伝えていなかった先生方にもどうやら伝わったようでした。その感覚がとても不思議でうれしく、「あたらしい感覚」を得たように思います。卒業制作で、自分が表現したいことはこういうことなんだなということがよくわかったことは大きな収穫でした(足りないところも同時に痛感しました)。
今後は、自分が描いたイラストをアニメートしていきたいと考えています。また、仕事での表現を広げることはもちろん、フリーランスで動画を作る仕事もゆくゆくはしたいと思っています。そのため、受講終了後も引き続き勉強中です。
※写真は卒業制作の構想を練りながら、ピレネー山脈を登る筆者。動画制作の道のきびしさを登山になぞらえるの図。
BYNDER:ARISA.Y
COURSE:モーショングラフィッカー/チューン・オブ・モーション(2021 SUMMER CAMP)
WORKS:モーショングラフィッカー