受講のきっかけは「危機感」でした。本業は編集者・ディレクターで、日々、書籍やパンフレット、WEBサイトやSNSのディレクションを行っています。
この仕事に就いて15年。「紙→WEB」「マス広告→ソーシャルメディア」など、現場にいると「移行期に入った感」をヒシヒシ感じるものです。今回の変化は「言葉・写真→動画」。
ソーシャルメディアが勢いを増すにしたがって、個人が生み出すコンテンツの量が爆発的に増えました。例えば、Twitterにおいては「言葉」を、Instagramにおいては「写真」を主なコミュニケーション手段にして。ところが、ここ1年であっという間に「動画」が主役になってしまいました。YouTube、TikTok、Instagramで、毎分毎秒、動画が生み出される世界。今まで「動画」はあくまでプロしか制作できない非常に専門性の高いコンテンツだと思っていました(今でもその領域はもちろんあるのですが)。だからこそ、最初はこの変化に嫌悪感を感じたり、“ついていけなさ”を感じてしまう自分がいました。
でも、表現手法はあくまで「手段=道具」だから。道具は多い方がいいし、新しい方がいい。「食わず嫌いをせず、しっかり学ばないといけない」。そう思い立って「動画 学校 東京」で検索し、BYNDと私は出会いました。
実際に受講してみて、BYNDは実に素晴らしい学びの場だと感じました。受講生の中には編集ソフトや一眼カメラに一度も触れたことがない人もいる。かたや、制作畑でずっと仕事をしてきた人もいる。にもかかわらず、それぞれが目的に応じて同時に学べる“最適化された授業”は見事だなと感じました。
実務的な部分がギュッと凝縮されていて、短期間でソフトを一通り使えるようになります。「Premiere Pro」や「After Effects」の基本設定、よく使う機能、現場で求められることなど、知りたいことを短期間で習得できます。独学でやるより、確実に早く身につくと思います。
同業のディレクターや編集者、あとはスチールメインのカメラマンで「動画にチャレンジしたい」思っている友人に、私ならBYNDを勧めると思います。ちなみに私はフルコースで受講したのですが、一眼カメラで動画を撮り、「Premiere Pro」や「After Effects」でどうやって動画を作り上げるのか?一連の流れを把握したい人は、全コースを受けるのがオススメです。
実際に受講してみて、動画を作ることの奥深さを知ることができました。やっぱりプロの領域だな、と思う反面、「自分でも作品を作りたい」という心境の変化がありました。理屈抜きに、動画を作ることは楽しい。ストーリーの構成、絵の構図、音や光……。今まで色々なものを作ってきましたが、動画はそれらの「総合格闘技」だと感じました。
この先、紙やWEB同様、仕事として動画制作をしたり、動画のディレクションをすることが増えていくかもしれません。そのためにも、自分が動画をたくさん観て、個人的に作品を撮り続けることはきっと欠かせないでしょう。自主事業のPR動画などを、手始めに作っていこうと思います。
BYNDの先生たちは、とにかくいいところを見つけて、褒めてくれます。勇気を与えて、背中を押してくれます。この記事を読んでいる誰かにとって「最初の一歩」を踏み出すきっかけになれば嬉しく思います。
BYNDER:KAYOKO.M
COURSE:モーショングラフィッカー/チューン・オブ・モーション/一眼動画シューティングラボ(2021 SUMMER CAMP)/ビデオグラファー/スケッチ・フォー・ビデオ(2021 AUTUMN CAMP)
WORKS:モーショングラフィッカー/ビデオグラファー