Episode54 : 新たなる希望 〜a new hope〜
ごくごく最近の…東京の片隅で…。フィルム時代から約20年間にわたり映像業界で演出を生業にしたきた54歳の私に制作低予算とデジタル化の波が襲いかかる。「えっ、編集できないんですか?」「ハッ、ハイ…、自分、演出なんで…。」「じゃあ、いいです。pu-
pu- pu-….」。ベビーベッドで眠る我が子を見つめ、男の耳にスマホ電話の無機質な音が無情にも木霊していく。それは男に忘れかけた映像制作の新たなフォースを目覚めさせる瞬間であった…。(♪〜J.ウイリアムズ先生のあの名曲が流れ出す)
と、愛するスターウォーズ気分で謳いましたが、要はデジタル化が進んだ昨今の映像業界では一人で何役もこなすことが求められています。もっと言えば昔のような分業スタイルが崩壊しつつある制作現場に昔のディレクタースタイルは求められていません。ならばプレミア編集でも学ぼうか、と決意をしたのが始まりでした。
私がBYNDを選んだのは集中的に1ヶ月で学べるという点です。これは業種業態関係なく社会人にはとても有難い話です。それでも受講料を振り込んでから開講まではモヤモヤしていたのも事実です(多くの方がそうなんじゃないでしょうか)。そりゃそうです、初めて受講するしプレミア編集ソフトの使い方はネットでも沢山上がってるし…何を教えてくれるのかと。
そんな悩みも受講すれば直ぐに吹き飛びます。兎にも角にも講師とBYNDスタッフの親切丁寧な指導スタイル!気軽に質問しても即座に返答してくれるし、操作の始動対応が遅れても講師は次のステップへと進まず、生徒と一人一人の作業状況に合わせ臨機応変に指導スピードを変えてくれます。つまり落ちこぼれが出ないプレミア編集機能の習得気配りがあるのです。さらに、毎回出題される制作課題も短期間だから着実に実践的な編集力を身につけてくれます。もしも長いスパンの受講期間なら課題に取り組むモチベーションも失せていたでしょう。
そして、最も好意を持てたのは良質な映像への愛です。私の信条として「映像とは人生を映す力」だと信じています。それは、誰かの瞳を輝かせることであり、それが故、どんなに苦痛でも、心の奥底ではワクワクしながら映像制作に、編集に手を染めるわけです。いいんです、驚く映像でも感動する映像でも気持ちいい映像でも。そう、全ては見てくれる人のココロを動かすために映像はあるのです。映像制作とは、そうドMの世界なのですから。長年、映像業界にいた私に講師陣が口を揃えてメッセージ性を謳っていたのはとても共感しました、この学校に決めて良かったと…。
今後は、映像の企画・演出・編集と仕事の幅が拡がっていければ幸いです。
「May the force be with editing… 」
BYNDER:FUSAHIRO.N
COURSE:ビデオグラファー(2021 AUTUMN CAMP)
WORKS:ビデオグラファー