去年まで化学プラント関係の会社でエンジニアをやっていました。川崎や沿岸付近にある、いわゆる工場地帯でよく見る大きな鉄の建築物の設計とその建設工事のお仕事です。主な仕事のメインターゲットは海外なので、東南アジアに数ヶ月、一番長くて中南米に2年ほど駐在していた経験があります。

長期の海外出張から日本に帰ってきてしばらくしてコロナが流行し、それまでとは打って変わって在宅業務になりました。正直に言って業務が楽になったものの、考える時間も増え、「本当にこの仕事がやりたい事なのか?」と自分の将来について考える事も多くなりました。そこで出した答えは「いや、違う。もっと興味があって、成れたらいいなと思ってた事があったはずだ」。思い立って勢いでそのまま会社を辞め、憧れだった映像の世界について学ぶためBYNDの門を叩きました。

もともと映像が好きでYouTubeに動画を投稿していた事もあったのですが、いわゆる“素人くささ”が抜けきらず、また「本当にこのやり方で合っているのか?」という自信が無いままにいました。
BYNDではビデオグラファー、モーショングラフィッカーコース共に現役の映像マンで経験豊かな先生が、ソフトの見方から効果的なエフェクトの掛け方まで丁寧に教えてくれます。生徒と講師間の距離も近く、分からない事はすぐに質問する事が出来ますし、放課後の質疑応答タイムでは自分の作りたい作品について何が必要か、どういった手法があるか等、とても内容の濃いやり取りが出来ます。お陰様で当初の不安だった「自分のやり方が正しいか分からない」状態を払拭する事ができました。

卒業制作では2作品ともテーマを持って、かつ自分の表現したい事に最大限取り組めたと思います。特に「伝えたい事は何か」「視聴者に何を言って貰ったら嬉しいか」「他人になりきって見てみて、違和感や詰まりを感じないか」この3点は今後、映像作品を作っていく上で忘れない教訓になりそうです。

BYNDに通って映像製作について楽しいという気持ち、また今後この道を歩んでいきたいという決心を得る事が出来ました。
前職ではたとえ中堅社員でも、この業界では新入社員同然の自分です。ですが、貪欲に学べる時期でもあると捉えています。3ヶ月間ここに通って気付く事が出来た、今後なんとなく進みたい方向性、自分が楽しいと思うこと、これまでに得た人生経験をミックスさせて、いつの日か自分が作った作品が、誰かの憧れの「かっこいい映像」になってくれる様、これからも精進したいと思っています。


BYNDER:TSUBASA S.
COURSE:ビデオグラファー、スケッチ・フォー・ビデオ(2022 SPRING CAMP)/モーショングラフィッカー、チューン・オブ・モーション(2022 SUMMER CAMP)
WORKS:ビデオグラファー/モーショングラフィッカー