元々音楽が好きで、学生時代にはイベントを催したりPCで曲を作成し、卒業後もレコード屋さんやライブハウス、クラブで働きながら音楽と関わってきました。それと同時にイベントのフライヤーやレコードのジャケットのデザインにも魅力を感じはじめ、気づくとイラレやフォトショで自分でもグラフィックスを描くようになっていました。いつ聴き始めたかも覚えていない、気づいた時には生活の一部となっていた音楽とは異なり、グラフィックスについては『なんで俺はこれを良いと感じるんだろう』を言葉や手で説明できず、技術やルールのようなものを乗り越えることができないもんもんとした日々を過ごしてきましたし未だにそうです。

とゆう一連のよくある話からなぜBYNDに?というところなんですが、実は今年の7月に3年務めたWEB制作会社を退職し、人生を見つめなおすタイミングが訪れたわけです。ここから話は飛ぶのですが、制作会社の前に働いていたレコード屋では通販サイトの運用をしていました。その時知ったBerlin Atonalとゆう音楽と映像のイベントにものすごく影響を受け、こんな表現してみたいと強く思いその当時ネットに溢れかえっていた「WEBデザイナー」という言葉となぜか結びつけてしまい(後悔はしてません)HTML/CSSを独学で学び制作会社にとびこみました。そこではじめてデザインソフトに触れます。今思うとBerlin Atonal内で見たのはprocessingやglslのようなヴィジュアルデザイン向けのプログラミング言語が使われていたのかなと、最近気づきなかなかな遠回りかましてしまったわけですが、もちろん後悔はしていません笑。

でさらに話は飛ぶのですが、自己表現もなかなか思うようにいかないのでもうこの際俺の作ってきたグラフィックスを動かしてやろう、と思ったわけです。そしてできることなら今までのように独学ではなく、モーションについては正確に基礎を学びたい、とも。そこで失業中にもかかわらずモーショングラフィックスのスクールの説明会を立て続けに3つ受けその中からBYNDに決めました。即決です。

決め手はまず、1か月という期間の潔い短さと3スクール中最も低額であったこと、それに加え説明会でお話しいただいた初見ではちょっと引いてしまったほどの大内さんの熱意でした。「動画と映像のちがいは何だと思いますか?」という質問から始まり、なんだか異様な熱量のあるしかしかみ砕いた分かりやすく丁寧な説明にぐいぐい引き込まれ、即決でした(具体的には、チュートリアルのようにどのような手順で作るとこうゆうモーション表現になりますよ、という授業ではなく、そのモーション表現を構成する要素について表現を分解して考えてみる、などなど説明していただきました)。この時感じた熱量は結局1か月後のファイナルワーク(卒制)までスクール全体に漂い続け、転職した新しい会社と11月からというスタートももろ被りし覚えることが地獄のように多い毎日を送ったわけですが、どうにか走りきることができました。

ほかの方の卒業生VOICEにTAの文田さんや先生方のことが書かれていると思います、是非そちらも読んでみてください。BYNDの魅力や底力のようなものを知れると思います。ここで書くともう収まりきらないので(もう文章を書く体力が切れてきました、、、、、)BYNDとの出会いである大内さんのことだけ書き記しました。唯一心残りは、自分のような何か具体的な目的はないけど何かを表現したいという方とは今回のセッションでは出会えなかったように感じました。裏を返せばそれだけ具体的な目的をもって集まっている方ばかりだったのでモチベーションはものすごく高かったです(休日返上!)。

しっかりモーショングラフィックスの基礎を学ぶ最初の環境として、BYNDは最も充実した場所だと思います。スクール探しに迷っている方に自信をもってお勧めしたいです。


BYNDER:YU N.
COURSE:モーショングラフィッカー、チューン・オブ・モーション(2022 AUTUMN CAMP)
WORKS:モーショングラフィッカー