医師として働く傍ら、これから社会に向けて色々と発信をしていきたい、アプローチしていきたいと考えたときに、社会に色々な映像が満ち溢れている現在、動画・映像制作スキルを身に付けていることは大いに強みとなるはずと考えた。そしてネット検索して見つけたのがここBYND。卒業生のお洒落でレベルの高い作品群。実感のこもった数多くの体験談。落ち着いた雰囲気のスタジオとそこで学ぶ受講生の真剣な眼差し。ホームページに掲載された作品、写真や文章に強く心惹かれてすぐに説明会を予約した。こんなに素晴らしいスタジオ、すぐに説明会の予約が埋まってしまうかもしれない。
そしていざ説明会当日。想像通りのお洒落な内装、そこにいた参加者は、なんと自分ひとり…!!もっと沢山いるかと思ったのに、相当な穴場なんだと思う。そしてこんなお洒落なところで説明会など受けたことがないから、余計緊張してしまう。説明を担当してくれたのは“カウンセラー”大内さん。医療現場で心身ともに疲弊しきった自分には、カウンセリング以外の何物でもない。 説明会に参加して感じたのは、BYNDは無機質・機械的・事務的といった要素とは無縁だということ。とても血が通っていて、人対人のコミュニケーションを大切にしているということ。これは全てのセッションが終わった今も変わらない。本当にすべての点で、お値段以上だと思う。
BYNDでは基礎からしっかり教えて貰え、セッションでは見ているだけではなく、しっかり手も動かすから後日自宅で興味をもったチュートリアル動画を見ても、画面のどこに目をやり、どう操作すべきか自然と苦も無く体が動けるようになっているのが嬉しい。そのためセッションの内容を超えて、新しい表現を自分のペースでどんどん吸収できるようになる。セッション初日は、産まれたての小鹿のような状態だったのに、既にバンビーノから成長していると思える。
また、先生やTAさんが受講生のFacebookグループに音楽素材をダウンロードできるサイトやおすすめのプラグインを扱うサイト、映像作家の作品掲載サイトをリアルタイムに大量に紹介してくれる。これらを利用することで新米の映像クリエイターになった気持ちで作品制作に取り掛かることができる。しかもわからないことがあればFacebookでいつでも質問できる。セッションの終わりに課題が出るが、提出しなくてよい時もある。そんなときはこのFacebookに作品としてupすればコメントを頂ける。それによって自分自身では気づいていない自分の強みに気づかされる。
現地参加してグループで学ぶ意義の一つに同期受講生からの刺激がある。Adobe Illustratorを普段仕事で使っている人、Adobe Photoshopだけ使ったことがある人、使えるソフトの違いで表現の幅に大きな差が出る。そこに危機感を抱き、セッション3日目に苦手なAdobe Illustratorを使えるようになるべくペンタブを購入。切迫感から苦手意識なんかなんのその、なんでもできる気がしてくる。
先生方・スタッフさん4名による卒業作品の講評会、ワークスプレビューも大変面白い。YouTubeの限定配信で視聴するのだが、受講生全員の作品を先生方一人一人がグッとポイントを挙げて評価し、さらにすごく盛り上げて下さるのでグイグイ引き込まれる。因みに受講生はYouTubeのコメント欄で同期受講生の作品へのコメント、自分の作品の見てほしいところ、このテーマにした理由などを書き込んで参加する。人様に見せられる一つの作品を作り上げることがどれだけ大変か、身をもって体感した後だから、同期の受講生の努力に先生方同様、ついつい画面越しに拍手を送りそうになる。
ワークスプレビューは自身の作品を多面的に評価して貰えるので自分が気づいていなかった表現者としての自分自身の強みを再認識・再発見できるきっかけとなること間違いない。作者自身が気づいていない、作品の面白い点も教えて貰えるので、自分自身そして作品の持つ可能性にも気づかされる。プレビューの進行が素晴らしすぎてさらに一体感が強まり、生配信中にコメント欄で打ち上げの企画会議が始まる。そして最後は画面越しに全員で卒業を祝して乾杯。なお、ワークスプレビューのあとはBYNDERとしてBYNDの卒業生約900名が登録しているFacebookのアカウントへ招待され、本当に動画クリエイターの仲間入りをしたのだと実感する。
そして後日、本当に先生方やスタッフさん、受講生が集い、打ち上げとしてBYND近くの居酒屋へ。ここではCM制作の裏側など、クリエイティブな話題に花が咲く。また、卒業後は何やら非Officialな勉強会などが不定期で開催され、希望者は受講できるとのこと。Aftereffectsからしばらく遠ざかってしまった卒業生向けのペーパードライバー講習など、卒業生のニーズを満たすためにいくつかのコースがあるらしい。すごいぞBYND。まずはペーパードライバーにならないように少しづつでもAfterffectsで作品を作っていこう。
BYNDER:DAICHI U.
COURSE:モーショングラフィッカー/チューン・オブ・モーション(2023 SPRING CAMP)
WORKS:モーショングラフィッカー