美術大学に勤務する友人がBYNDを教えてくれました。

今、私は1か月の講座を終え充実感と達成感を携え、余韻に浸りながらこの文章を書いています。こんなにもBYNDにハマるとは思ってもいませんでした。オンライン上の講座はいくつか経験していましたが、いつも何か足りない…、自分なりにプロジェクトを掲げ何かしら成し遂げてはきましたが、次へ繋がる高揚感はなぜか生まれませんでした。ありきたりな技術のTipsを並べただけの、これならYouTubeを見たり、書籍などを 読み漁る勉強でも良いような…Udemyの動画を数個購入すれば済むような、何か薄い印象で終わっていたのでした。

友人の情報から早速HPをチェック、各講座の内容や期間、価格などをざっと読み、受講するにはまず学校説明会に参加しなくてはならないことを知りました。これだけHP上に情報があるならば、改めて説明を受けなくても良いのにな、と感じました。なぜなら、この時点で受講はこころに決めていましたので。すぐに学校説明会を予約しました。友人情報が7月3日で、予約は7月5日。説明会前からすでに私は9月18日の開校を心待ちにしている状態です。前傾姿勢でBYNDに乗り込むと、女性が入口階段下を掃除されていました。大内さんです。「松木さん?」穏やかな声で招きいれていただいたスタジオは一瞬にして私を魅了してしまったのです。

ー こんなところで撮影できるのか! …しかもたくさんの古物やインテリア… 最高! ー

間取りや色調、あらゆる設置物が魅力のかたまりでした。意気込みMAX!すぐにでも申し込み用紙に記入したいほどでした。そんな私の気持ちを知ってか知らずか大内さんのご説明が、独特のリズム、トーンで始まりました …と思ったらあっという間に2時間くらいが過ぎていたのでした。大内さんのトークテクニックについては、私が言及せずとも多くの受講生が語っていますのであえて割愛いたします。一つ申し上げるとすれば、学校説明会も有料で良いかもしれません(笑)。カウンセラーばりのやる気を引き出すプロです。申込みはメールで金額等のご連絡をいただいてからの手続きです。言わずもがな、速攻申込み返信しましたー!

約2か月の受講待機期間、非常に長かったです。その間BYND卒業生の作品に目を通していたのですが、皆クオリティーが高く驚きました。様々な個性が輝いていて講座の質の高さを確信したのでした。卒業生の作品が私に火をつけたのは言うまでもありません。「よし、最高の卒制を撮ってやるぞ!」と決意しました。まだ講座は2か月先です(汗)。

予習には余念なく講座に挑むのが私のモットー、勉強開始!数か月前に買ったFX3を持ち込むつもりでしたので、こちらの準備も同時進行です。とにかく気力、体力を最高の状態に整え講座に挑むつもりです。

さあ、いよいよ待ちに待った9月18日の初日、登校はすでに2/3くらいの受講生が席についていました。おそらく皆さん期待に胸を躍らせて着席していたのだと思います。自己紹介タイム、受講生のバックグラウンドは様々、目的も様々、これから皆さんは良き仲間、良きライバルとなるのです!指導いただける講師陣は、TASK先生、TAKEI先生、YUKI先生です。TASK先生が教壇に立ち、TAKEI先生、YUKI先生が私たちを丁寧にサポートしてくれます。これぞ対面式講座の真骨頂と言わんばかりに、生徒一人一人にきめ細かな指導を行ってくださいます。一つの工程もうやむやなものはありませ ん。明確な回答と指導、取り残す生徒はおりません。生徒の熱意は2倍の情熱でかえってきます!共通で扱う編集ソフトはPremierePro。PCスキルや環境は人さまざまですので、トラブルや、細かい画面構成の違いによる戸惑い、一瞬目を離すとどんな操作をしたのかわからなくなることは多々あります。心配ご無用、全員解決するまでサポートいただけます。撮影実習、目の前には魅惑的なモチーフが沢山並んでいます。経験したことのない美しい光景を目の前にして、カメラのモニターに釘付けになってしまいました。受講生とチームになって、コンテに沿っての撮影もあります。ついつい夢中になってチームメイトに過剰な演技を要求をしたり、実習時間を忘れて子供に戻ったようになりました。TAKEI先生筆頭に夜間屋外撮影に連れて行っていただいたときには、思いがけずお祭りの神輿が通り、興奮して撮影、先行して歩いていた皆様にはご迷惑をかけたりして…すみませんでした。シナリオに沿った動画編集実習では、TAKEIさんの撮影した動画素材をもとに、PremiereProの細かな設定やBGM選び、編集のTipsをたくさん教えていただきました。本講座以外のサポートもすばらしく、FaceBookを利用した情報共有、TASK先生の補講動画(講座内で説明しきれない内容や質問に対する回答等)、またTAKEI先生とYUKI先生の素敵な動画紹介やテクニックを解説するサイト紹介など、目から鱗の内容ばかりです。こうして1か月はあっという間に過ぎていくのでした。そうそうお昼のおいしいロケ弁も素晴らしい楽しみの一つです!

ー 4回のスタジオ講座(6Hx4回)ではなく、1か月(24Hx31日)まるまる時間を費やす「超密度スペシャルスクール」それがBYND! ー

 

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1か月が過ぎたころ思い出したのですが、ビデオグラファー終了時に先生方がおっしゃっていた言葉がありました。「BYND ロス」。何のことでしょうか。全力で挑戦したファイナルワークでしたが、充実感の後に何かさみしい、心に穴が空いたような空虚感…、あれ、これが「BYND ロス」なのでは!?、そうみたいです。

今一度あの集中力と充実感を!

「モーショングラファー」の受講、私は次なる挑戦を決めたのです!広告には動画の中に必ずテキストが含まれ、絶妙な動きで視聴者に情報やアテンションを与えます。ミュージックビデオでは歌の歌詞に動きを与えながら、曲と映像への没入感を生成します。静止画にモーションを作り出してくれる特殊なソフト、AfterEffects、こちらを使用して 製作しています。いろいろとWeb上を駆け巡って作品を見ましたし、もちろんBYND卒業生のファイナルワークも拝見しました。商業レベル、作品レベルには相当の時間、手数を加えなければならないなと覚悟を決めたのでした。やるからには良い作品を作るぞと、妄想を始め、受講前からイメージを固めていきました。こうすることで受講のモチベーションを高め、時間をめいっぱい有効に活用する私のルーティンです。「ビデオグラファー」受講前のテンションに近づけていったのです!

HIRO先生がモーショングラファーを担当しています(オプション講座はTASUKU先生です)。現在進行のバリバリクリエイターですので、トレンド前衛の作品作りを学べる事必至!今回の受講生方々、業界最前線系が多数出席されており、むむ、心してかからねば、そしていろいろとお聞きしてお仕事の知らない世界を吸収させていただこう、と画策しました。

AfterEffectsはとても機能が沢山あるソフトです。ハリウッドのようなVFXまでできるので当然と言えば当然ですが。基本はキーフレームです。アニメを勉強したこともあるのですが、アニメは一コマずつ手描きで動きの絵を作っていきます。AfterEffectsではキーフレームを打って描いていきます。このソフトの凄いところは、アニメでいうと ころの原画があれば中割はソフトが補完してくれるという事です。中割作業が必要ないなんてすごいですね!AからB へ動くモチーフの最初と最後を指定するとその中間を自動で作ってくれます。そしてさらに凄いことはこの動きに緩急や軌道まで指定することができるんです。タメやツメといった作画作業を「イーズ」という指令で作り出すんです。視聴者を魅了するモーションはこの「イーズ」を巧みにつかっていて、自然界の物理現象と違和感なく、そして誇張も加えることによってついつい映像に没入していってしまうのではないでしょうか。私は「カリオストロの城」が好きなのですが、ルパンがカリオストロの城の屋根で機材を落としそれを追いかけるシーン。屋根を駆け下り次々と屋根を飛び越えてしがみつくまでの動きは、実際にはあり得ないけれど絶妙な緩急がリアリティーを越えて説得力を付加しているように思います。

講座内容はてんこ盛りです。初日の基本動作から最後の実写合成、3Dまで一気に駆けあがります。正直ちょっとぼーっとしたり、聞き逃したりするともう追いつけません。しかし安心してください。BUNDA先生、TAKEI先生がしっかりサポートしてくれます。

ビデオクラファー講座でもお二方は受講生の動向をしっかりと見ていて、どこからともなくふっと背後に回り、困りごとを解決してくれます。もちろん手を挙げてお呼びしましょう。分からないことはすぐに解決してすっきりした方が良いと思います。HIRO先生の作例を見る機会もありました。プロの技を拝見できるのは貴重な機会です。MVの作例でしたが、イラストMVって凄く要素が多く、目まぐるしく変化していくのですが、それを自然にナチュラルに視線誘導してくれるので、ストレスにはなりません。妙技は大変参考になりました。3日目の放課後には卒業生の作品プレビューが有りました。直近のほやほや卒業生の作品を、プロジェクトまで公開していただけました。製作者のプロジェクトってほぼ見る機会は無いと思いますので、こんな機会のがしてはいけません!やっぱり4回の講座はあっという間に過ぎていってしまいました。

ー 4回のスタジオ講座 (6Hx4回) ではなく、1か月 (24Hx31日) まるまる時間を費やす「超密度スペシャルスクール」それがBYND! ー

こんなスクールはありません。そしてさらに繰り返すと…

ファイナルワークを終えて今から新たな目標に向かっています。一人で悶々と勉強していた動画。BYNDとの出会いによって多くの仲間や良き指導者に出会えました。成長も確実に3年は早まりましたね!講座卒業が終わりではなく、未来へ繋がる出発点です。「超密度スペシャルスクール」はまだまだ続いています。本当に続いていますよ。

あ、最後に。
私はまだモーショングラファーのオプション講座を受講していません。「BYND ロス」になりそうなタイミングで受講しようかと思っています(笑)。

 

BYNDER:TARO M.
COURSE:ビデオグラファー/カラーブートラボ(2023 AUTUMN CAMP)/スケッチ・フォー・ビデオ/モーショングラファー(2024 WINTER CAMP)
WORKS:ビデオグラファー/モーショングラファー