私がBYNDを知ったきっかけは会社の新制度「認定クリエイター制度」。いろいろと条件があるものの、認定クリエイターになれば特別手当がもらえるそう。「手当がほしい!」まずはこれでした。

とはいうものの、制度が始まった当初は新しく撮影の仕事に手をつけたばかり。そちらの技術向上に注力したかったため、制度への参加は見送る事に。元々私は会社のムービーチームに所属しており、すでに映像技術を取得している身。それほど急いで映像技術を学ぶ必要性もなく、一つ一つ眼の前にある事に向き合っていこうと思いました。

新制度は社員のやる気を会社が後押ししてくれるもので、先に同僚何人からBYNDの門をたたき、卒業。彼らから授業内容や課題の事を聞いていたので、いざ受講する段階での不安はありませんでした。ただ一つだけ課題の懸念がありました。

ここで私の過去のお話。
映像技術というものをきちんと専門の学校で学んだ事がなく、ほぼ自己流。学生時代は空間デザインコースを専攻しており、当時動画の「ど」の字も知らない私は何を血迷ってのか映像制作会社へ就職。そんな私が会社で役に立つわけもなく。。幸い人との出会いには恵まれているようで、新卒でぽけーっと鼻水たらしてる私に当時の優しい(?)先輩は動画のイロハをOJT的に叩き込んでくれました。まぁ色々あり、何とか動画の「どう」までは扱えるようになりましたね。(先輩からは今でも厳しいお言葉をいただきますが、、)

いろんな分野の映像制作に携わる内にウェディングの映像に興味をもち、現在の勤務先へ転職。結婚式を挙げる新郎様・新婦様、そして参列されるゲストの皆様に喜び楽しんでいただけるよう、毎日一喜一憂しながらお客様が希望される動画制作に励んできました。人に喜んでもらえる仕事ってなんて素敵なんだ!と思う日々。そんなある日、自分の個人作品がないぞ?と気づいてしまいました。

今までやってきた仕事は受注制作で、指示書があれば作れるけど、自分の内から出てくるアイデアがない?!いざ作ろうにも何をどうしてよいか分からない、作りたいものがない??これは本当に困りました。認定クリエイターになるにはコンペで入賞しないといけないので、個人作成を作らねばなりません。いや、そもそもBYNDって課題があるって聞いてるけど、大丈夫なのかな?

そんな事を考えをモヤモヤと胸に抱えながら、BYNDを受講。実際に課題はアイデアを頭から捻り出し、何とか出せたものの、だいぶ苦戦しました。それでも素直に先生方に映像作りの事や、どんな事をしたらよいかを相談にのっていただいたおかげで何とか卒業までたどり着けました。授業で知る細かな知識や技術は大事な学びになりましたし、仕事の効率アップに繋がりました。

何より一緒に受講したクラスメイトから良い刺激も。
ファイナルワーク制作時に励ましあったクラスメイトは、受講当初はパソコンに不慣れだったのにも関わらず最後までやり遂げ、そのバイタリティにはとても驚かされました。それに触発されて私も何かにしなくちゃ!と思い、モーショングラファーの公式ブログ担当に立候補。これまでの自分では考えられない経験になりました。

ファイナルワークでは自分の趣味と真剣に向き合い、好きを映像にする事で個人作品を残す事ができました。普通のオンライン授業だったなら、きっと向き合えていないまま。映像技術を学ぶだけではないBYNDだからこそ、好きを形に出来たのだと思います。

 

BYNDER:MIZUKI S.
COURSE:モーショングラファー/チューン・オブ・モーション/ビデオグラファー/スケッチ・フォー・ビデオ(2024 WINTER CAMP)
WORKS:モーショングラファー/ビデオグラファー