「あたし、ユーチューバーになる!!」そんなモンキー・D・ルフィよろしく動画編集の荒波に張りきって出航したのが、コロナ後の2023年。普段は東京23区で法人のタクシードライバーをやっております。コロナ中に自宅のローンが終わり、子育ても終了し、毎日働く意味ってなんだろう?と悩み、思い切って仕事を正社員からパートに切り替え、自分の人生を充実させたいと思っているところでした。1人でフィリピンに1ヵ月間旅をしてみたり、ロスのアナハイムに大谷選手の応援に行ったり、旅の最中に撮影した写真や動画などで同世代の熟年紳士淑女に「動けるうちに行こうぜ!!」のメッセージを伝えたいと日々思っておりました。
第二次ベビーブームというワード自体が死語になりつつある世代のわたし。まずは「安い、自宅で出来る」というオンライン完結型の編集スクールという港に入港。わからないことがわからない、聞きたくても質問専用アプリの使い方がわからない、そんな昭和のおばさんの現スキルから完成したものは、無駄にテキスト「T」のレイヤー増殖状態でした。あきらめないで!!そんな宝塚出身の某女優さんの言葉通りに、わたしはあきらめません。
次に「土日2日間スクールに通えば月曜日から動画編集者になれる」オンラインでなく、通学タイプの港に入港。通学タイプのメリットでその場で質問しその時は出来るのですが、短期間スクールなので知識が定着する前にスクールは終了。しかも次回質問するには有料会員になっていないと質問すら出来ないことが判明。2ヵ所のスクールを渡り歩き、広すぎる動画編集の海で完全に迷子です。
しかし、ポジティブスキルカンスト済のわたし。2ヵ所のスクール経験を無駄にすることなく、わたしには「通学・中期間のスクール」が最適と判明しました。BYNDのサイトに出合ったのは、迷子中なのになぜか「まあなんとかなるでしょ」と前向きにネットサーフィンをしていた時でした。受講料をメインに表示するわけでもなく、すぐに動画編集の仕事が出来る!という魔法の言葉があるわけでもなく、受講生の作品やスクール内容をブログに通して発信しているクリアなサイトに好印象。
早速、学校説明会に申し込みました。この説明会はおそらく全受講生が経験したであろう、親身すぎてお金を払いたくなるレベルです(説明会は無料です笑)わたしの動画編集の航海に出たときの「ユーチューバーになりたい」という思いは、これはちびっ子の「おおきくなったらしゃちょうさんになりたい」と同等レベルの思想だと判明しました。わたしの現在持ってるスキルとこれからBYNDで学び取得出来るスキルを合わせて、今後の動画編集者としての道筋のアドバイスが「50歳の人生を折り返し日本人健康寿命まで残り20年弱」のわたしにはとても貴重なものでした。ちなみに現在のスキルは「人生経験・ポジティブ力・コミュ力・無駄な体脂肪・海外旅行でお腹を壊さない胃腸」これに動画編集力が加わったら・・・少なく見積もっても最強です。
最強になった自分をにやにやと想像しながら、大江戸線青山一丁目駅の地下奥深く潜ったのを鮮明に覚えています。まずは冬BYNDビデオグラファーを受講。自分の子供ぐらいの年齢の受講生たち、BYNDに参加しなかったら絶対に知り合いになっていない職業の方たち。すべてが新鮮で楽しい時間でした。ちなみに参加当時のわたしのスキルはというと・・・「すみません! ダウンロードした素材が見当たりません」「ギザギザマークの付いたフォルダが開けません!」こんな感じでした。先生方、TAのタケイさん、ブンダさんに感謝感謝。このご恩は1ヵ月は忘れません・・・(笑)
そしてワークスプレビュー当日にわたしは15000キロ離れた南アフリカケープタウンのホテルにいました。航空券を購入した半年前には、自分がBYNDで動画を習うなんて予想だにしてなかったんでしょうね・・・ホテルのWi-Fiと持参したノートPCで無事に冬BYNDを卒業出来ました。
そして時は過ぎ、2ヵ月後の春キャンプのモーショングラファーがスタートです。わからないときに50肩なんのそので「はい!ここわかりません!」と手を挙げて数秒後にはそれが解決し、次回のセッションに「この表現ってどうやるんですか?」と質問をまとめておいたり、負のイメージの疑問が自分のプラスの知識に変換されるBYND沼に完全にハマりましたね。ザザザ~ザブ~ン ブクブクブク~ 「あなたの落とした斧はこの金のBYND斧かね? それとも銀のBYND斧かね? それとも量販店で買える普通の斧かね?」えっと~えっと~全部ください!!!(笑)
この文章を書きながら、タスク先生、ヒロ先生、ブンダさん、そしてキラキラの冠を頭に乗せたタケイさんたちが沼から出てくるのを想像して、1人でクスクス笑っているわたしがいます。ビデオグラファーの時には南アフリカ旅行に行ってしまいましたが、人間って過ちを繰り返す生き物なんですよね。BYND春キャンプ中に韓国とシンガポールにのこのこと行ってしまいました・・・。反省です。サルよりもマリアナ海溝よりも深く。54年も生きててやらなきゃいけない時期とのんびりやってても大丈夫な時期の見極めをしくじりましたね。まあそんなしくじり経験をこのVOICEに堂々と書いてしまう自分が気に入っております(笑)
ビデオグラファーの1ヵ月半、モーショングラファーでの1ヵ月半、単なる動画編集スクールに通い終わったとは思えません。昔、年配のお客様(タクシーの運転手をしています)がおっしゃっていた言葉が印象に残っています。これからはちょっとのお金、健康な体、そして気の合う少しの友達がいればいいわ、と。若いころは健康だったのがあたり前、お金も沢山欲しい、リアルもSNSでも沢山友達が欲しい、そんなでしたから。少しの気の合う友達、共に学べる先輩たち、それがBYNDで見つけられた気がします。BYNDでの得たものは編集スキルだけではありません。
わたしの人生のベースになる言葉は「10年後の自分に褒められたい」なのですが、きっと未来の自分はBYNDに行って良かったね~と言ってくれるハズです。やりたいことが渋滞中のわたしですが、BYNDで身につけたスキルを活かし、世界中を旅しながら情報発信が出来たら今後の人生とても楽しくなりそうな予感がします。
BYNDER:KUMIKO M.
COURSE:モーショングラファー/チューン・オブ・モーション(2024 SPRING CAMP)/ビデオグラファー/スケッチ・フォー・ビデオ(2024 WINTER CAMP)
WORKS:モーショングラファー/ビデオグラファー