Yです。
ビデオグラファークラスもとうとう今回で最終回。あっという間でした。
午前中は千駄ヶ谷のスタジオに集合。新宿御苑に面した素晴らしい立地。テラスに出ると秋の気配を感じる涼しい風を感じつつも、まだパートナーが見つからない御苑のセミ達が必死に鳴(泣)いています。
スタジオ内は白で統一された爽やか空間。
最終回はスタッフ大野さんへのお祝いビデオを2人1組で作るワーク。
撮影対象となる大野さん、白いスタジオに合わせて白&グレーの淡い装い。さすがです。
私のペアは美容院勤めのすずかさん。すずかさんがカメラマン、私がディレクション&編集という担当。20分で企画を考え絵コンテ作成し、午前中で撮影まで終わらせるというタイトスケジュール。
我々は「大野さんがBYNDを引退する」という設定にし、
・スタジオの白いイメージカット
・大野さんを美しく
・引退のお祝いにお花をプレゼント
・BYNDの日々を思い出して涙ぐむ大野さん
・最後に手を振って去って行く
という流れを考え絵コンテに落とす。
スタジオのホワイト感を活かして全体に白っぽい淡い絵作りと、その中で鮮やかな花の色を印象的にしたかった。早速近くの近くの花屋を検索。
コンテチェックをタスクさんにしてもらい、まずは白いモチーフをいくつか撮影。風にゆらぐ白いカーテンからの光。レース越しの新宿の風景。石膏像。など。全体に白とイエローで統一したく、挿し色に印象的な電球も撮る。
カメラは私のOMD EM-1mk2、レンズはもちろんフォクトレンダーの25mm短焦点。大野さんカットはあまり生っぽくせずに、レース越しにぼかしながら淡く。
あとは花。青山に戻る途中で買って向こうで撮影しようと思ったが、30分時間ができたので徒歩6分の場所の花屋に2人で買い物に。
「夏の終わり」「大野さんのマニキュアのイエロー」「すずかさんの雰囲気」も相まってヒマワリをセレクト。
それにスターチスと大降りな葉を合わせ、なかなか素敵な花束に。ヒマワリに似てる、とよく言われるらしいすずかさん。確かに笑顔がキュートなヒマワリ感。
スタジオに戻って来て、大野さんにネタばれしないようサプライズで花をプレゼント。その姿を撮影。思った通り演技ではない驚きと喜びの良い絵が撮れました。
テラスで花を抱いて涙ぐむアップ。引退する寂しさを想像して泣いてもらいたかったけど、女優に無理は言えません。やむを得ず目薬を使ってもらいました。他のチームも撮り終えたらしく12:30に撤収。
川崎さんとイングランド留学話をしながらのんびり青山のスタジオへ。最後の花を持って去っていくカットを撮って撮影データを取り込みながらランチタイム。
最後のお弁当はとんかつです。ロースorヒレ。
時間も無いので食べながらプレミアのタイムラインに素材を並べる。音楽は最終課題のために作曲中のピアノ曲の冒頭を使用。
お祝い映像の仕様は、
・尺30秒以内
・冒頭にBYNDロゴ
・曲自由
・FHD
2人で撮影カットをセレクトしてざっくり並べ、繋げそぎ落とす。どのカットも生っぽくならないよう、カーテンの素材を乗算で重ねるなど絵作りする。
ポイントは最後の去って行くシーンに過去の大野さんのBYND思い出写真を数枚使ったところ。(勝手にFBから引っ張りましたすみません!)
30秒の尺に収め、最後に「Thank you」のテロップを入れ完了!時間内に完成。最後の思い出写真を出すあたりは結構ザツになっていしまいましたが、 絵コンテ通り、2人のイメージ通りにほぼ出来たのではないでしょうか。
15時からそれぞれの作品上映。
各自のお祝いネタは、
・BYND引退
・引っ越し
・誕生日
・モデルデビューふたつ
まあ一日にいろいろ祝われ多忙な大野さん。それぞれまとまって作品として何とか成立してたように思います。
手振れが気になるカットがちらほらあったので、その対策として、ビデオエフェクト→ディストーション→ワープスタビライザーをかけて手ブレを補正する。多少構図が寄るが、見事に手振れがなくなる。そのほかにインターレースの話、アスペクト比の話など。
Photo by Katsuhito Yagi
短時間で企画、撮影、編集、書き出し、と行ったがなかなかタメになった。具体的なイメージを頭に描き、それをチームで共有することが大事。これはクリエイティブな仕事では常に意識しなければいけない。
自分にとって「いい!」と思えるセンスに自信を持つこと。そしてそれを相手に伝え、共感してもらえるためのコミュニケーション能力。人が多く関わるプロジェクトほどその辺りが大事になってくる。
さて全4回のビデオグラファーも終了です。1ヶ月があっという間でした。いつの間にか夏も終わってしまったし…(ああ寂しい。半年くらい通いたい)
私にとってはとても有意義な時間でした。ただの座学と違って実際に作品を作りながらというのがやはり重要ですね。タスクさんのタフな実践経験に裏付けされた豊富な知識からいろいろと学び、毎回大量の鱗が目から落ちました。
毎回ブログを書くというのも良い復習になり、集中して受講することができました。今回改めて感じましたが、「やはり映像作りは楽しい!」ってことです。それと、同じく映像作りが好きな人達と繋がれたことも大きな収穫だったのではないでしょうか。
残すは最後の課題作り!ビデオグラファー4回プラス、スケッチ2回で吸収したことをアウトプットして良い作品作りたいと思います。課題発表で皆さんの作品を観るのが楽しみです。
タスクさん、ヒロさん、大野さん、本当にお世話になりました。また飲みに行きましょう!
(Writer:受講生: Katsuhito Yagiさん)