グラフィックデザイナーとして転職を考え求人サイトを眺めていたとき、募集条件に「Photoshop、Illustrator、AfterEffectsを使える方」と書いてある求人が目に留まりました。そこで(なるほど。これからの時代は、作ったグラフィックを動かせる技術をも持っていれば、仕事の幅が大きく広がるのだろうな)と考えてAfterEffectsの使い方を学ぶことにしました。最初は参考書を買って独学しようと思ったのですが、「AfterEffectsは本による独学では難しい」という意見をネットで多く目にしたため、対面で先生に教えて頂けるというBYNDの受講を決意いたしました。
初回の授業において、すぐに、使用頻度の高いパネルやツールの名称と使い方の解説から、自分の作ったモノを「動画」として書き出してしまえる方法まで教えていただけたことに驚きました。全く出し惜しみしない学校なのだな、というのが最初の感想でした。初回授業の終わりに、先生は「今日の授業によって皆さんはもう、AfterEffectsの参考書を読んでも理解できるようになったし、インターネット上のチュートリアルを観ても手元で再現できるようになりました」と仰いましたが、本当にその通りでした。
参考書やチュートリアル動画において解説が省略されてしまっている、初心者が最も知りたい「そもそも」の部分を初日に詰め込んでくださるので、その日の後に自習をしてみると、もう、書いてあることがするすると頭に入ってきました。(受講生を1日でも早く動画クリエイターとして巣立たせてやりたい)という、先生方の熱い思いが伝わってきました。
2回目以降の授業では、ロゴ・モーションや動くインフォグラフィックなど、まさに私たちがAfterEffectsで作ってみたかったものを実践的に制作することを通して、現場でよく使われるツールについて、体系的に教えていただけました。また、先生は授業中に、受講生である私たちの作りたいものや学びたいことについて何度もヒアリングしてくださり、常に「私たちの知りたいこと」に合わせて柔軟に授業内容を広げてくださいました。
何か分からないことが生じたら、挙手をすればすぐにテクニカルアドバイザーさんが駆けつけてくださるので、授業についていけなくなる心配がない、というのも大変ありがたいシステムでした。おかげで、疑問を抱えたまま帰宅した日はありませんでした。
「1ヶ月という短い期間で、0からAfterEffectsを学び、他人に観てもらうことを前提とした動画(卒業制作)を完成させる」というのは、想像どおり、並大抵のことではありませんでした。でも、やるしかないのです。だって、1ヶ月いっしょに授業を受けて仲良くなった仲間たちの前で良い恰好を見せたいですし笑、たくさん私たちを助けてくださった、大好きな先生やテクニカルアドバイザーさんやナビゲーターさんに「おかげでこんな作品を作れるようになりました!」と披露したいですから。
私たちをそんな気持ちにさせてくれて、「1ヶ月でAfterEffectsを使ったオリジナルの作品を完成させる」という、自分でもできると思わなかったようなことを達成させてくれるのが、BYNDという場所です。できるだけたくさんのことを、できるだけ分かりやすく、できるだけ楽しく伝えよう!という、スタッフの方々の飽くなき向上心と愛と情熱に感化されて、やる気がどんどん湧いてくる、不思議な1ヶ月でした。
BYNDER:MAI A.
COURSE:モーショングラフィッカー/チューン・オブ・モーション(2018 SUMMER CAMP)
WORKS:モーショングラフィッカー