ついに発表会の日がやってきました。
とはいえ筆者の場合、10月1日の消費税増税に向け、仕事上で色々な準備に追われていました。
また、9月30日午前中締め切りの仕事もあり、27日は夜10時ごろまで残業となってしまいました。
そんな中、卒業制作はチューン・オブ・モーションの授業が終了した直後から作り直していたので、本当に完成するのか?と思いながらも、色々なモーションを試してみたくて寝る間も惜しんで作っていました。
ご存知のように、普段、筆者は映像とは全く関係のない職場にいます。仕事で動画を作成するのは年2回ほどで、今回の受講はそのためだったということを最初に書いていたと思います。
でも、不思議なことに、作っていると、もう、仕事なんか忘れてしまいます。本当に楽しくて仕方がないのです。
発表会では、会社の研修用ビデオ作成のために受講をしたとおっしゃった方もいらっしゃいました。筆者も同類です。職員向けのビデオさえ作れればそれで良かったのです。
それなのに、作っているうちに、どんどんと、いろんなモーションにチャレンジしたい、いろんな映像を生み出したい、そういう思いが溢れ出してくるのに気づきました。
本当に仕事のためだけに参加していたら、こんなに楽しくはなかったと思います。
こういうの、すごく好きだったんだなー、としみじみと思いました。
そして、クラスメートの卒業作品を見たとき、みんなも、そうだったんだなー、と感動していました。
最後のTAからのメッセージの中で、桐内TAが、「おとなしいクラスだったので心配していたが、作品を見て安心した」、というようなことをおっしゃっていましたが、実は筆者もそうでした。
毎回、みんなすごく寡黙で、筆者だけがついていけなくてギャアギャア騒いでいたような記憶しかありません。
けれど、その大人しかったクラスメートたちは、発表会となる最後の日には、みんな同じ席に自然と集まって、自然と自分の作品の話に花が咲きました。
そして、彼らの作品を見て、みんな、ものすごい情熱をこめて作り込んでいるのを感じ、とてもとても感動してしまいました。
筆者のその思いは、講師の山本先生が全て代弁してくださいました。
山本先生はあまりの感動に涙ぐみ(?)ながら、「今日はいつもよりお酒を飲むペースが早い。なぜならみんなの作品を見て嬉しかったから」、と、生徒の作品にとても感動して嬉しかったと、繰り返し、胸を詰まらせながらゆっくりと話されました。
いつもはすごく早口な山本先生でしたが、最後のコメントは、一言一言、丁寧に選びながらしゃべっているように見え、聞いている方もジーンとしてしまいました。
私もみんなの作品を見て、すごく感動しました。
そして、みんながこれまでの授業で発表してきた課題に、それぞれが影響されあっているのがわかりました。
「また会おう」
作品を見終わってから、そう言ってみんなまた別々の道を歩き出しました。
いいクラスだったなー、と思いました。
というわけで、山本先生、桐内、渦原両TAならびに文田ナビゲータにはつくづく心配をかけましたが、伊藤はなんとか作品を発表することができました。
作品のタイトルも「何も思い浮かばない日々」にはならずにすみました。
本当に本当にご心配ばかりかけてしまいましたが、皆さんのサポートのおかげで立派に卒業できました。
ありがとうございました。
(Writer:受講生・伊藤純子さん)