普段は広告制作会社でプランナーとして企画提案などの業務をしています。学生時代はデザインや美術の勉強をしていたことから、企画だけでなく実際に手を動かして制作する業務にも興味があったので、仕事の幅を広げる意味でも、制作領域のスキルを得ようと考えました。そして自分の会社では映像系の案件も度々入ってくるので、自分もこの分野に手を伸ばすことにしました。

映像系の勉強のためにBYNDに通っていた先輩が会社に何人かいて、その人たちからもお話を伺いました。卒業後に実際に業務でAfterEffectsを活用している方も多く、ここでなら仕事と両立しながら専門的なスキルをしっかり身につけられると思えたので、受講を決めました。

講義は初歩的な操作や機能から、応用や演出まで、短期間ながら丁寧かつ多岐に渡る内容でした。わからないことは講師の方にその場で聞けますし、受講生同士でコミュニケーションも取れるので、独学で進めるよりも何倍も早く、そして楽しく学ぶことが出来たように思います。また、課題作品を授業時間外で各々制作して次の授業で皆で観ながら講評するのも、受講生同士での良い刺激になりましたし、「ひとに観てもらう」ことを意識した作品づくりに繋がったと思います。

そして卒業制作も、それまで学んだことの集大成として本気で取り組むことができました。「観てもらいたい」「驚かせたい」「楽しませたい」など、観る側のことを意識しながら、どういう工夫が必要か、どういう演出をしたいかなど、これまで学んだスキルで出来ることを活かしつつ、自分のつくりたいものをつくりました。

仕事のためだとかスキルを得るためだとかだけでなく、純粋に、つくる楽しさを久々に実感出来たような気がします。つくりたいものを只々つくり続けていた学生時代を思い出しました。皆で一緒に学んだからこそ「観てもらう」ことを強く意識できたように思えますし、自分のつくりたいものを自由につくらせてくれる環境だったことも、BYNDを選んで良かった点だと思っています。

卒業後、映像関係の案件が早速いくつも舞い込んできたので、企画提案の案件と並行しながら、日々映像制作の業務をこなしています。今の案件をしっかり遂行し、BYNDで培ったスキルを社内や得意先にどんどんアピールして今後も案件をもらっていきたいです。また、「ひとに観てもらう」ことの創作意識やつくる楽しさは、これからも忘れずに心に留めておこうと思います。


BYNDER:TATSUKI I.
COURSE:モーショングラフィッカー、チューン・オブ・モーション(2022 SUMMER CAMP)
WORKS:モーショングラフィッカー