セカンドキャリアとして身の振り方をどうしようか考えていたときに、今の時代、何かしらソーシャルメディアに携わることも考えた方がいいのではないかと漠然と思っていたところ、バナーにBYNDの宣伝が入るようになってきて、何の気なしにアクセスしたのが最初でした。

参加する気はなかったのですが、眺めているうちになんか面白そうだぞという気になってきて、期間もそんなに長くはないし、料金もそれほど高くはないし、何か動画に取りかかるきっかけになればという思いで参加することを決めました。

私は若くはないので、参加するまでは、なんか場違いな感じになるかもしれないと心配していたのですが、全くそんなことはなく、素性も経験も年齢もみんなバラバラな人たちが集まっていて、むしろ面白いなと感じました。また、そんなバラバラな受講者たちをスタッフの皆さんがとてもフレンドリーに暖かく受け入れて頂けた感じがしています。

私はもともと趣味で野鳥や自然の風景写真の撮影の真似事はやっていたのですが、動画には全く興味が湧かずにいたのでほぼ経験がなく一から学ぶという気持ちでした。写真の撮影もそれなりに考えて撮らないとつまらないものになってしまいますが、動画の撮影はそれ以上にストーリーや動きのある構図、音について考えることが多くて、BYNDに参加するたびに目から鱗で、写真の撮影とは比べ物にならないほどの面白さを発見することができました。普段、動画を「見ること」には慣れていた自分ですが、それをどうやって作るのかということには全く考えが及んだことがなく、そんな自分の中に新たな世界が広がったのを感じました。

ちょっときっかけを作るぐらいの気持ちで参加した私でしたが、今となっては、もう写真を撮る気はなく、動画しか撮らなくなってしまいました。まさかこんなことになるとは…予想もしてませんでしたが、うれしい誤算です。

いろいろな動画を学ぶ方法はあるかと思いますが、私はBYNDを選んで本当に良かったと思っています。その理由は、ただ単にPremiereProの使い方を教えるだけでなく、きちんとした動画とはどういうものかについて、動画撮影のプロとしての視点で講義をされていることにあると思います。アプリを使いこなすスキルやカメラなどの機材も必須ですが、私にとってはプロとしての視点が最も面白かったところです。

それから、スタッフの皆さんの熱心な指導もさることながら、きちんと段取りされた講義手法もすごいと思います。計画どおりに時間内に伝えるべきことを全て無駄なく伝えるということがさらりと(かつ楽しく)実践されていたと思いました。同じことを繰り返したり、無計画に思いつきでだらだらと講義をしているわけではないということです。これは言わば動画の構成を考えていくことと同義であって、動画のプロとしての表現の一端だったように思えました。

今後、私が動画の世界とどのような係わりになるかはまだわかりませんが、BYNDで出会えた仲間と共に一歩を踏み出そうとしています。BYNDという選択は、それを実現するための十分すぎる効果をもたらすものになると思います。そんなきっかけを与えてくれたBYNDに感謝です。

 

BYNDER:HAJIME M.
COURSE:ビデオグラファー/スケッチ・フォー・ビデオ(2023 AUTUMN CAMP)
WORKS:ビデオグラファー