中学の時に通っていた塾での話。テストの成績が悪かった生徒が一室に集められ、塾長から1時間ほど説教されたことがあった。その内容は、ほとんど覚えてはいないのだが、ある一言だけがずっと頭に残っている。
「勉強は受験のためにやるもんやない。自分自身を豊かにするためにやるもんなんや。」
当時14歳の私には、1ミリどころか1ミクロンも響かなかったが、どうにもこうにもその言葉だけがずっと心の中に居座っていた。
30歳で上京する時も、40歳を超えてから自動車免許を取る時も、周りからは、かなり遅れている行動に躊躇する想いもあったが、その時の塾長の言葉が「新しい世界で何かを学ぶ」という自身の気持ちを少なからず後押ししてくれていたように思う。
今回もまさにそう。私は現在、音楽を生業としているが、いまやプロモーションツールとしては動画は必須の時代。今学んでおかないと手遅れになるという一心で調べた。性格上、通学でないと身につかないと思い「動画 学校 通学 東京」と検索し、最初にヒットしたのが「BYND」だった。
直感で「ここ」だと思ったのと、昼食にロケ弁が出るという2点で即決。すぐに説明会を申し込み、モーショングラファーとビデオグラファーの両コースを受講することに。その2週間後には早速授業が始まった。なんてスムーズ。
全くの初心者なので、それなりに緊張して向かったのだが、先生やTA(テクニカルアドバイザー)の皆さんの懇切丁寧なサポートのおかげで、リラックスして授業に臨むことが出来た。そして何より、クラスメートの存在が大きい。とても大きい。
バックボーンや受講理由は違えど、卒業制作(ファイナルワーク)を目指すというゴールは同じ。毎回刺激を受けながら、独学では味わえないダイナミクス溢れる体験を50代突入直前に味わえることになろうとは思ってもいなかった。
また、色々な知識やテクニックを学べるのはもちろんのこと、卒業制作(ファイナルワーク)に向けて、単なる動画ではなく、「作品」を作るベクトルを示してくれることがとてもありがたい。
まさに、心豊かになる3ヶ月だった。
あとは、これを活かして懐も豊かにするだけだ。
BYNDER:TORU F.
COURSE:ビデオグラファー/スケッチ・フォー・ビデオ(2024 SUMMER CAMP)/モーショングラファー/チューン・オブ・モーション(2024 SPRING CAMP)
WORKS:ビデオグラファー/モーショングラファー