皆さま、こんにちは。
モーショングラフィッカー水曜日クラス ブログ担当の林健太郎です。

 

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ついに最後の授業の日がやってまいりました。
この日最初に耳に入ってきたタスク先生の言葉は「もう4回目の授業ですが 皆さんきっと学んだことをどう使えばいいのか わからない状態なんじゃないかと思います」という言葉。

おお、さすが先生「よくおわかりで」と思った瞬間、タスク先生の「僕も同じです」という声が聞こえてきました(笑)
先生からそんなセリフは聞きたくないなぁ、という瞬間的な反応をしてみたものの、よ~く考えればそれだけ奥の深い分野であるということの裏返しでもあるなぁとも感じました。

 

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タスク先生が何を言いたかったのかを私なりに解釈してみると、アフターエフェクトを使うことであったり、格好良い動画を創ることって、学べば学ぶほど深めたいことも増えるし、使いたい技術も増えるから、研鑽には終わりがない、ということなんだと思います。

じゃぁ4回の授業を受けることで何ができるようになったかと言うと、ネット上にあるチュートリアルを見て、そこに書いてあることを自力で理解できるようになった、というのが大きなポイントだったりします。

 

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これをお読みの皆さまは「なんだそんなレベルなのか」とお思いになるかも知れませんが、仮に4週間前の私がネット上にあるチュートリアルを見ても、きっとなんのことやら、さっぱりわからなかったと思います。
Adobe製品の場合よくある話ですが、ソフト立ち上げても何をしていいかさっぱりわからなくて、そこで挫折してしまうんですよね。

そういう意味で、まる4日、しっかり学んできたことで、基本的な操作をしっかり理解できたので、あとは自力でいろいろ調べれば作りたいコンテンツにたどり着くことができる、応用が効く状態になっている、というのがBYNDの考え方なのだと思います。

 

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さて、4回目の授業は3Dレイヤーを中心に学んでいきます。
今までの3回は、とにかく平面で図形や静止画、テキストを動かして動画にしていくことを学んだのですが、今回はこれに奥行きという概念が加わり、立体的な構成の動画を作ることが可能になります。

 

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まず手始めに、わかりやすい例えとして作ってみたのが、画面のような5つのリングが均等に並んでいる状態をカメラが動いていくことで立体表現するというもの。
理論を理解してしまえば、さほど難しくはないのですが、さすがBYND、どういう動きになっているのかを実写版で先生とスタッフさんとで再現してくださったりして、これがとても理解しやすくて役に立ちました。

 

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立体的な動画を作る時は、完成形をしっかりイメージできていることが大切だと思います。
完成イメージがきちんとあれば、それから逆算して1つ1つのパーツや動きを作っていくことができます。(なんか注文住宅を作るイメージに近い)

 

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その反面「役に立たなかった」のが私の愛機 Macbook Airでして、3Dレイヤーを使って作業しようとすると、処理が追いつかず画面が適切に表示されなくなってしまいました。
そんな時に助かるのがPCの臨時貸し出しです。BYNDではこういう不具合があった緊急時には特別にPCを貸し出してくださるとのこと。お借りしたMacbook Proはサクサク動いてくれたので、心軽やかに3Dの世界に没頭できました。

 

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最後のロケ弁は「ちとせ」さん。このお弁当が、合計8回BYNDでロケ弁食べた中で一番美味しかった!(あくまで 私が言うには ですけどね)

 

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と言いつつも、お弁当をじっくり味わうヒマもなく、午後は学びを統合して1つの作品をペアで作ります。
「お題」としてイラストレーターの素材を1つ渡され、そこからストーリーを二人で考えて、近未来の医療機器の画面を作るというのが今回の司令。

 

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この作業の時間、私たちはかなり没頭して作るので、タスク先生は完全に無視・放置されてました。
「先生が放置される学校というのも珍しいですね」と私が声を掛けると「教えることも大事なんだけど、限られた時間内に手を動かして作ることで学べることも多い」と教えてくれました。つまりは「深度・頻度・速度」のバランスだと。

 

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生徒としてはもっと教わりたいという欲求はあるのですが、時間内に作り終わるという制約の中で手を動かすことで作業の効率や精度が上がっていく感触が実際に得られたので、こういうやり方も大切なんだなと思いました。
それに加えて、自分で作業してみることで「理解していないこと」が浮き彫りになっくるので、質問の精度が上がり、自ずと理解も深まっていく感じがありました。
この時間があったおかげで、かなりアフターエフェクトと仲良くなれた気がします。

 

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最後の発表の時間では、個性溢れる作品が沢山あってワクワクしました。ソフトも素材も同じなのに、作り手のアイデアによってこれだけ違いが出るというのが面白い。中には短い時間の中でロケまでして、実写をかけ合わせた作品を作ってくる強者も。この時間、私はただの観客として作品を楽しんでおりました。

 

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そんな余韻とともに4回の授業が終わりました。
私の場合はビデオグラファーコースなどにも参加したので、BYNDに通ったのは通算11回。残念ながら最後の作品発表会には仕事の都合で参加できないので、BYNDとはしばしお別れです。
毎週水曜日にこの場所に来て仲間と学ぶ体験は本当に楽しくて、刺激的で、新しい世界のドアを開けてくれました。
来週水曜日になったら、馴染みの場所を失ったような喪失感を感じるかも知れません。

 

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一緒に学んだ皆さま、タスク先生&スタッフの皆さま、大変お世話になりました。
私も動画の作り手としてのスタートラインに立ちましたので、これからは仲間として、そして良きライバルとしてお互い研鑽していきましょうね。

ということで、私の書かせていただくブログはこれにて終わりとなります。
これまで愛読いただいた皆さま、最後までお読みいただきどうもありがとうございました。

 

 

(Writer:受講生・林健太郎さん)