フリーのグラフィックデザイナーとしてやっていこうと考えている時に、今できることに何かプラスアルファして仕事の幅を広げられたらなぁと思っていました。

あるセミナーを受講している際、内容をようやく理解できても、時間が経つとすぐ忘れてしまう自分の特性から(笑)、もし動画で資料が作れたら、もっと理解が深まり良いんじゃないか?という思いからモーショングラフィックスに興味を持ち始めました。というのも、私は何か分からない事柄があった時に、動画を見て理解することがよくあったからです。

例えば、文章で読んでもあまり理解できない、、そんな時、YouTubeなどの動画を見て、「これはこういうことだったんだ!」と理解することがよくあったことや、何かの情報を得るにも発信するにも動画は情報量が多くかつ効率的で凄いツールだなと感じていました。どうやってイラストを動かしているんだろう?とネットで調べているうちに、アフターエフェクトの存在を知り、BYNDに辿り着きました。

実際に学んでみると、1日1日がとっても濃かったです。初めてのことを学ぶ時は、特に頭の中がいっぱいになりますが、BYNDの先生方の授業は分かりやすく、とても丁寧だと思います。なかなか聞くことのできない現場のリアルなお話が聞けるのも良かったです。受講生同士で分からないところを教えあったり、ペアを組んで作品を仕上げたり、自然に打ち解けられる環境も良かったと思います。先生方や、スタッフさん、TA(テクニカルアドバイザー)さん、皆さん心の温かい方達ばかりで、そこも魅力だと思います。

最後の修了作品作りは価値ある体験でした。何を作るか決めるまでにかなり時間がかかりましたが、自分は何が楽しいのかを探る時間でもあり、振り返るととても重要な時間でした。どんな作品でも一つ仕上げる中で沢山の問題とぶつかるのですが、それをひとつひとつ乗り越えた時、ようやく自分のものになるのだなと思いました。修了作品発表会のワークスプレビューも感動的で、BYNDでの集大成というか、みんな力を出し切って参加するあの空間は、特別な雰囲気が漂っている空間でした。

また、BYNDを受講してこんなに見える視点が変わるんだなぁとビックリしたこともあります。今まで意識してこなかった、日常の音や、TVのワンシーン、光の演出、今まで気づかなかった視点が次々と加わり、同じものを見ているのに、感じることが明らかに増えていると感じました。映像を見ながらどんな意味が込められているのかを考えたり、動画を作る側の視点が加わったことで、色んな作品を見るのが楽しくなりました。

最近、動画編集のお仕事を始めたのですが、よりソフトと向き合い新しい発見をしながら日々進めています。BYNDの3ケ月を経験して、早くも動画にかかわる仕事ができるなんて、受講前には考えられなかったと思います。そう考えると自分の中でのできることの可能性がとても広がったと思います。

今後の活動としては、BYNDで基本的な部分が学べたので、動画に関わる仕事を沢山経験していきたいと思っています。なにより卒業後もBYNDの皆さんの活動をFacebookグループなどで見るととても刺激をもらいます。仕事として求められるものをつくれるようになること、そして自分の中でつくりたいものをつくること、どちらともこれから楽しんでいきたいと思います。


BYNDER:CHIZURU K.
COURSE:ビデオグラファー/スケッチ・フォー・ビデオ/モーショングラフィッカー/チューン・オブ・モーション(2019 AUTUMN CAMP)
WORKS:ビデオグラファー/モーショングラフィッカー