こんにちは。今回で4回目の最終日を迎えたシューティングラボ。今日も張り切って書いていきます!

今日のテーマは「光」です。光のちからをコントロールして、見せたい部分を効果的に見せる。見ている人の無意識に働きかける。写真集や映画などを見ていると、なんでこんなに綺麗なんだろうと感じるものは、すべて作り手の意思だということを、スライドの資料を見て実感します。光の基本原則についても、季節によって異なるかげという視点から、文田さんの実践を交え、光の硬さと柔かさについて学びました。






そして、輔先生より3点照明について、トレーシングペーパーやディフューザー、レフ板を使用し、解説をしていただきました。肌の光とかげのグラデーションや、鼻や首にかかるかげの調整も、見せたい意図によってこんなに変わるんですね。人によってパーツの特徴も様々、光の当て方ひとつで、立体的に感じさせていることもできることを目の前で見られました。白壁の部屋を真っ暗にして光だけで作っていくことが楽しそうでした。動画だけではなく写真や絵画、舞台など、あらゆるものを「光」の視点から見てみたいと感じました。




カメラの設定と光で、形容詞から想像する表現を、チームを組んでさっそく実践します。形容詞は、「真面目な」「優しい」「悲しい」「エロティックな」の4つ。被写体は「りんご」。りんご一つでも、光の当て方でこんなにたくさんの顔があることに驚きました。撮影しているチームからは、「このりんご、いい役者だ!」という声が思わず上がります。







お昼は雲ひとつない真っ青な空のもと、ハタハタのお弁当を食べました。心地いい風が吹くなか、ひなたぼっこをしたくなるような気候です。





お昼を挟んで引き続きワークの時間です。3つのテーマを懐中電灯やカラーフィルターなどを使用して、光とかげを作っていくワークです。光で見せたいところを追従させたり、かげでディテールを際立たせることを意識しました。




急いで本をめくる手の動きを照らす青い光、暖かい光の下で写真を見返す手つき、蝋燭の火のもと辞書の文字を追う指の運び、秘密の手紙を書く手元を照らす不穏な照明、真剣に遊ぶ姿を見て私も一緒に加わりたくなりました。チームごとでも撮影の色が出ていて、床に被写体を置いてそれを囲み相談したり、上着で囲って光の具合を調節したり、カラーフィルターを駆使して色鮮やかにしたり。いろいろと試し、思いついたことをすぐにやってみて、それをその場でブラッシュアップしていきます。








授業最後には今日のワークと、先週の屋外のチャレンジを鑑賞をしました。シューティングラボ4回の授業を終え、撮影がさらに好きになったと思います。(帰り道、気付いたらAmazonで懐中電灯を買い物カゴに入れていました。)





授業終わりには、野外テラスにて懇親会をしました。ビールがおいしかったです。





4回の授業が終わり振り返ると、撮影がもっとうまくなりたいと思わずにはいられない、そんな濃い経験と出会いがあったラボだったなぁとしみじみと思いました。4日間、ありがとうございました!

(Writer:TA・水口宏史さん)