こんにちは!BYNDのオフィシャルブログを担当しています、木村彩香です。

オプション講座「スケッチ・フォー・ビデオ」の前回のブログに引き続き、今回のオプション講座2回目も担当させていただきます!

今回2回目となるオプション講座では、”色”をメインとした授業テーマでした。

1回目の授業でも音に拘り、細かい部分まで音について学びましたが、今回も色について「これでもか!」というぐらい、色が見る人に与える印象や映像全体の色補正の仕方、一部部分だけの色補正の仕方など、とても濃い内容を学んだ1日でした。

色は勝手に脳内で無意識の補正が入ってしまうという衝撃的な事実を知り、その前提を元に、色が見る人に与える印象を意識しながら、PremiereProでの色補正の編集を習得していきました。私にとっては、色がこんなにも感情を伝える手段であることが新たな発見でした。





1コマ目では、「色の不思議について知ろう」とのことで、”色”について、知識のインプットから入りました。

映像編集で色補正をする目的とは?や色の基礎知識、色の三属性、色相、輝度、明度、彩度、光の三原色・・・など、これだけでも既に沢山の用語で頭がパンクしそうなぐらいの知識を教わりました。

一度には覚えきれないくらいですが、色を操作することで、見る人に与えたい印象をコントロールすることが出来るのだと学びました。

また、好きな映画の色彩についてグループトークもしました!普段あまり色彩を意識して映像を見ることが無かったなーと思いつつ、アニメの色合いと実写ドラマの色合いは全然違うもので、色って案外、注意深く見るとそれだけで雰囲気がガラリと変わるので、色の力って凄いなとひしひしと感じました。



沢山インプットをした次に、2コマ目では、実際にPremiereProの画面を用いて、元の色について分析したり、元の色から見る人に与えたいイメージを意識しながら、色相補正の作業の練習をしていきました。

今回は、PremiereProのLumetriカラーのパネルを使い、また、その中でも新たに色相をコントロールするツール「波形の輝度」「Lumetriスコープパネル」「RGBパレード」「ベクトルスコープ」などを習得していきました!

実際に画面をみて、自分の手で動かしながらそれぞれのツールを動かしていきましたが、少し動かすだけで色や雰囲気が変わったり、絶妙な所で調整していくのが面白かったです!



一通り基本的なカラーツールの使い方を覚えた所で、元の色から調整する「カラーコレクション」と色を創っていく「グレーディング」の2つの実践をしていきました。

何を見せたいのかを意識して、カラーワークのフローを学び、こなしていきました。


インプットが多めだった午前の授業を終えた後は、お昼へ。

本日のお昼は、魚が乗った炊き込みご飯とちょっと洋風チックなおかずのお弁当でした!!いつもどんなお弁当が出てくるのかワクワクしておりますが、本日のお弁当もとっても美味しかったです!



午後の授業3コマ目では、カラーコレクションの続きを行いつつ、部分補正のやり方やまた、カーブというツールをいじったりして作業を進めていきました。

全体のトーンを変えても、肌の色をもっと良く見せたい!だったり、この部分だけより強調した色に変えたい!だったり、そんな願いを叶えてくれる、Lumetriカラーでのマスクを使った部分補正で微調整するやり方も今回教わりました!

このやり方で、動いているモノの色を変えることが出来たり、元の色から全く違う色に変えることが出来たり・・、Lumetriカラーでこんなにも色々な変化をつけられることに、私は大変感動しました・・(笑)!



カラーコレクションを学び終えた後は、カラーグレーディングへ。

その前に、カラーセオリーと題して、色の理論を学びました。

「記憶色」「心理色」「補色効果」と3つのセオリーを知り、また、感情と色の密接な関わりについても学びました。

色の配色パターンにより、見る人にどんな感情を残したいかで、色のトーンを決めるらしく、ハリウッド映画でもこの色の輪の理論を使い、与えたい感情により、色を操作しているということも初めて知りました!

個人的には、記憶色って面白いなーと感じました。桜を例にして考えた時に、私の頭の中は綺麗なピンク色をイメージしましたが、実際に見る桜の色って白色っぽい感じが多かったりと、自分の頭の中で補正がかかり、その人の記憶の中での色になるという理論にハッとさせられました。



4コマ目は、ティール&オレンジの理論やカラーホイールの使い方なども教わりながら、いよいよ総集編として今日1日で学んだ知識を1から実践していくワークに入りました。

具体的には、自分が好きな色彩の写真を1つ選び、その色彩に近づくように、カラーコントロールする実践を行いました。

個人的に選んだ色彩がアニメ調だった為、めちゃくちゃ色を合わせるのが難しかったです・・・(笑)

最後に皆で自分の作った色を見せてシェアをしました。皆さんの拘りの色があって、見ていて凄いなーと感心するばかりでした!



今回特に印象に残ったのが、「自分の感情によって、見える色が違う。また、自分と他人とでは見える色が違う。」というお話です!色と音は、情緒・感情を伝えるものであり、その日の感情によっても少し印象が変わってきたりするのが面白いなと思いました。色一つで、とても大きな印象を与えることが出来るのが、映像の凄さだと実感しました。


これにて、ビデオグラファーコース4回とスケッチ・フォー・ビデオコース2回の全6回の授業が終了となりました。

約1ヶ月半、BYNDにて学んだ内容はとても濃く、どれも為になるようなお話ばかりでした。時間が過ぎるのが早く、全く触ったことのなかったPremiereProも1人でだいぶ操作出来るようになり、1ヶ月半での成長が実感できました!BYNDでとても楽しい時間を過ごせました!これから少しずつ自分の作品を創っていこうと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました!



(Writer:受講生・木村彩香さん)