何か新しい事を始めようと思った時は「初動」が大切だと思っています。

1歩目がうまく踏み出せれば2歩、3歩とスムーズに進んでいけるはずだからです。逆に最初に躓いてしまうと苦手意識が芽生えたり進む事が嫌になったりと分かりやすい挫折を経験する事になるのではないでしょうか。

私自身は普段インテリアデザインの仕事をしておりまして物作りに対する多少の素養はあるものの、動画制作に関しては全くの素人でした。最初は業務で使用している3Dソフトを使って独学で3Dのモーショングラフィックのようなものを作りはじめたのですが、どうもいい感じにならない、、、

今思えば当たり前なのですが自分には動画制作に対する基本的な知識すら無かったのですね。思いがけず一歩目から躓くところだったのですが、落ち着いて自分がどのような作品を作りたいか、そしてどのように学ぶのが効率的かを考えまずは2Dのモーショングラフィックから学ぶのが順当な流れかなという結論に至りました。オンライン講座なども検討しましたが、卒業生作品の質の高さと短期集中で通学性という部分が決め手でBYNDの門を叩きました。

自分としてはいかにもモーショングラフィックという感じのフラットな表現にはそこまで興味がなかったものの、いざ受講し始めると2Dでのモーション表現の奥の深さ、Aftereffectsというソフトで出来る事の幅広さに驚くばかりでした。基本的な操作だけでも組み合わせればかなり様々な表現が出来るというのも驚きました。また現役でプロとして活躍されている講師陣から共有されるプラグインや流行の表現など、現場レベルでの情報といったものもとても貴重なもので、こういった情報が享受できるのもBYNDの醍醐味かと思います。

授業内容の質の高さはもちろんなのですが、自分としては受講時間に関しても考えられているなと感じて、私が参加したキャンプでは朝の11時から夕方5時(休憩を挟むので実質5時時間弱)までという時間設定だったのですが、これが長すぎず短すぎずでちょうど良く、体力的にも負担にならずとても程良いと感じました。社会人の方も多いので仕事との両立など、日常生活に支障をきたさない範囲で学べるのも魅力かと思います。

また、これは職業柄気になるというのもあるのですが受講するスタジオがとてもカッコイイので来るだけでクリエイティブな気持ちが高ぶります。グレーのタイルカーペットに蛍光灯が光ってるようないかにも塾とかオフィスみたいな環境だと気分も上がらないですよね。良い物を作るためには良い環境で学ぶというのも大事な事だと思います。

そしてナビゲーター、TA、講師の方々といった運営陣の皆さんのBYNDに対する熱量みたいなものも素晴らしいと思いました。それぞれ皆さんがBYNDを常に良くしようという意識を持って楽しみながら運営に当たっている感じが伝わってきてとても好印象でした。実際にBYNDの授業内容は時代やニーズに合わせて常にアップデートされていているそうです。

話は冒頭に戻りますが映像表現を学ぶ為の1歩目を踏み出すのにBYND程適している環境はなかなか無いのではと感じます。最適なサポートで踏み出す一歩はその後の足取りを確実に安定した物にしてくれるはずです。

今の時代、学ぼうと思えばいくらでもオンラインでも学べると思うのですが適度な緊張感もある通学制のメリットはやはり大きかったと思います。

私自身といえばBYNDでの受講を通して良い一歩を踏み出せた感触があるので、のんびりと映像制作の歩みを進められればと思っています。


BYNDER:HIROMU K.
COURSE:モーショングラフィッカー、チューン・オブ・モーション(2022 AUTUMN CAMP)
WORKS:モーショングラフィッカー