こんにちは、シオリです!


今回から2回はモーショングラフィッカーのオプションコース「チューン・オブ・モーション」の様子をお伝えします。

 

 

チューンオブモーションの講師は、山本輔(たすく)先生。


映像編集からVJからラジオパーソナリティから噂通りマルチエンターテイナーな先生がやってきました。BYND開校当初から教鞭をとられているベテラン先生です。


自己紹介がBGVの時間にピッタリ合っていてさすが生現場仕事のプロという凄味を感じました。個人的にVJ(Visual Jockey/ビジュアルジョッキー)に若干興味があったのでこれからの授業が楽しみです。

 

 

テーブルディスカッションの時間「JOGタイム」では、ある映像を見比べてどう感じるか意見を出し合うことに。

四角が動くモーションなのですが、AとBの2つの映像を見比べて、

 

 

「Bの方が重力を感じるよね」

 

 

「重さがあるからこういう動きをするはずだよね」

 

などなど様々な意見が飛び交います。ですがそもそも映像の中にあるのはただの四角。動きが付いた途端、現実世界の模倣だと感じてしまうのが人間なのだとハッと気付かされます。現実世界の模倣であるならば、それをいかに自然に見せられるかが良いモーショングラフィッカーであるかそうでないかの違いであるという事。

なるほど、前回までのメインコースでは、AfterEffectsの使い方を学びましたが、チューンオブモーションでは「かっこいい・エモいモーションをつくるにはどうしたらいいか」というクリエイティブの本質に入っていくようです。

 

 

いいモーショングラフィックって、なんなのでしょう。

 

 

そんな問いを与えられながら続いて「イージングクイズ」。

 

 

速度の違う動きをみて、イージングのグラフを当てるというもの。

そして更に…

 

 

クイズ選手権が行われているわけではありません。

 

 

モーションを見て、どうやって作ればいいかを検討します。

 

 

推理推理。

メインコースでヒロ先生に習ったスキルを携えた私たちは頭を使って考えます。(健気!)

 

 

頭を使って動きを理解し、手を使って実際に作ってみる。

「優れた芸術家は模倣し、偉大な芸術家は盗む」とピカソは言ったし、ジョブズは発明ではなく盗作の天才だったと言われます。

 

……

 


 

腹が、減った…

 

本日のロケ弁は

 

\NINA’S DELIのロコモコ弁当/

 

自家製デミグラスソースのハンバーグと新鮮野菜が美味しい夏を感じる様なお弁当でした。

めちゃくちゃ余談ですが最近タマゴが高騰しているのでふとこういうお弁当に乗っていると嬉しい。

 

 

3コマ目からは主に手を動かしていきます。

ボールが横に跳ねながら転がるモーションを、ボールが地面にぶつかるサウンドに合わせて作っていきます。

 

 

こうしたくなりますが、ボールの動きは

・縦の動き(:Y軸)
・横の動き(:X軸)

に分解してみるとシンプル。

 

 

まずはY軸の動きにイージングをかけて値グラフを使って作成。ちなみに、イージングの値をいじる時にベジェのポイントを触ると重めの地獄を見るらしいです。X軸は進んでいくだけで加速減速は起こらないため等速(リニア)でOK。

 

 

更に影の大きさや、ボールの収縮伸縮などを微調整して

 


 

ボールが跳ねて転がるモーションが完成。

お互いに見せ合いっこしてみると、みんなの感じるボールの軽さ重さ、硬質軟質が異なるので、各々質感の異なるボールのモーションを作ることができました。

 

 

糖分を摂取して(毎回豪華になっていくおやつボックス)

 

 

最後はリピーターとループを使って背景映像を作っていきます。
小さいサイズのモーションを作成して

・エフェクト「モーションタイル」
・エクスプレッション「LoopOutDuration」

を使用するとモーションタイルが完成。イラレでいうパターンのように便利な素材として使えますね。

 

 

素材として作って持っておけば少しリッチにしたい時に活用できそう。

 

 

テキストを使ったモーションを加えたら、これだけでもかっこいい!最近ユーロビートとか90年代風の音楽とかデザインが流行っていますね。

 

 

前回までのメインコースではAfterEffectsの機能を覚えるのに必死でしたが、私たちはもうAfterEffectsを使えるようになったのが前提。いいモーションをデザインしていかなければならない段階に来てしまったんですね。

個人的に、今回の授業を受けて幼少期にVHSが擦り切れるほど見たディズニー映画「ファンタジア」を思い出しました。動きにフォーカスした映像を作りたいなぁ、と卒業制作の方向性が決まってきました。

ディスカッションを交わしながら楽しくも厳しさのあるチューン・オブ・モーション。要所要所で、たすく先生の金言が放たれます。

「金槌を使うことと家を建てることは違う」「ベジェのポイントは触るべからず。地獄を見たくなければ範囲選択を使うべし」(←これほんと、AfterEffects内ではイラレのようにベジェのポイント選択をすると大体思うように操作できません)

「プリコンポーズをするときは、プリコンポーーーズ!と叫ぶ。(レイヤーが混乱しないように覚えておく)」

 

 

プリコンポーーーズ!

 

 

(Writer:受講生・大倉しおりさん)