こんにちは、シオリです!
今回もお馴染み映像制作からタレントとカメラの後ろと前を行き来するマルチエンターテイナーな山本輔(たすく)先生の授業の様子をお伝えします。

 

 

モーショングラフィッカーのオプションコース「チューン・オブ・モーション」第2回目、そしてこの日が全授業最終日です。月並みな感想だけど、長いようであっという間でした。毎週土曜日教室に行き、朝から暗くなるまでAfterEffectsと格闘した1カ月半が終わろうとしています。

JOGタイムでは、話題はやっぱりファイナルワークの内容に。「進んでる?」「いや手を付けたけど全然…」なんて高校の試験前みたいなことをいい大人が真剣にやっているのが自分でおかしくなりました。

まあでも本当にこの時点で学んだことが沢山ありすぎて、知らないことも沢山ありすぎて、本当に四苦八苦一進一退という状況なのは共通していたのではないかなと思います。

 

 

フリートークの流れのまま今回もみんなで考える作業から。エフェクトの掛け合わせで表現できるというモーションをみてどうやってつくるのか、どんなエフェクトを使っているのか相談しながら分析します。

 

 

授業でやったもの、チュートリアルで見たことがあるもの、でも実際どう作るかを考えるとパッと思い浮かばない。

 

 

ひとつひとつ解説を受けながら手を動かします。AfterEffectには300近い数の標準エフェクトがあるのですが、先生曰く鉄板で使えるエフェクトは20種類程度でそれでもできないことは更に調べたりしながら工夫するという作り方が多いようです。

CMで流れる映像とか見ると、使っているエフェクトとその使い方の善し悪しが分かっちゃうみたいですよ。

私も違いの分かる大人になってやるぞ。にひひひひ

 

 

目の解像度をあげていく、これが模倣して昇華していくことに繋がるのですね。

 

 

次は「モーフィング」。

“モーフィングとは、画像を加工する技術のひとつで、2つの画像を合成させて中間状態を作り、一方の姿形から他方の形へと変形していくような様子を生成すること”(Wikipedia)

これは個人的に好きなAfterEffectの表現で、例えば一つの図形○にキーフレームを打ってパスを変形させて最終的に☆に変形させるような方法もあるのですが…

 

 

今回は円形が左から右へ移動する間、速度が一番高いところで四角形の画像に切り替わっているという、目の残像によってまるで形状が変化したように見せる視覚を使ったテクニック。これもモーフィングなんですね。なるほど、スピード感のある表現であれば人間の視覚的にこちらの方が自然に見えることもありそう。

次は前述したパスを変形させるモーフィングですが、ここでお昼休憩。

おまちかね、最後のロケ弁のコーナー!

 

\薪で炊いたご飯と自家製炭火焼のお弁当、麻布十番ぎん香のとりこうじ焼弁当/

 

付け合わせのポテトサラダの調味がやたらおいしかった。鳥は皮が薄くふわっとしていて美味。

毎回目にもいい身体にもいいお弁当をチョイスしていただき有難いことでした。後日メンバーと話していたのですが、同じお弁当をみんなで食べる事で会話もしやすかったし、外出しなくて済むので集中力が切れてダレることがなかったね、と美味しいだけではなく素晴らしい仕組みのランチタイムなのでした。

 

 

それではモーフィングの続きです。ここでは、前述したパスにキーフレームを打って変形させるモーフィングを習いながら、そもそもモーションをつくる上で重要な「設計図」の立て方を学びます。

 

 

モーションを作る時、慣れていない内は先に手を動かしていってしまうと全体像が掴みづらくなってしまうのでまずは設計図を作っていく必要があります。

 

・レイヤーにラベル付けをして色で要素をグルーピングする。
 └これによってどんどんレイヤーが重なっても、ぱっと見でどの要素グループか判断できる。

・動かさない背景、音レイヤーにはロックをかける。

・音のウェーブフォームを表示し、きっかけになる位置にマーカーを打つ。

・同じような動きを付けたいレイヤーはまとめて動きをつける。

・まとめて動きを作った後に、ずらして各々のタイミングを調整する。

 

プロジェクトを起動した時点で先ずはおおまかにこの様な事前準備を施します。例えるなら白いキャンバスに下地を塗る作業。制作の現場にはどの分野にもお作法みたいなのが存在するものですね。

最後の授業、畳みかけるように一語一句重要な意味を持つ言葉が放たれます。
先生が実際に現場で使っている、「アニマティック(animatic)」という映像制作の初段階において絵コンテを繋げて時間や画面構成を確認するものを見ながら進行の仕方や予算感など、“ぶっちゃけトーク”も。

 

 

最後はCharacterizeという、意味を持った単語のフォントと音源を元にオリジナルのモーションをつける、すこしシャレの効いたタイポグラフィ表現を制作。楽しい自由ワークでありながら制限時間30分というちょっぴり厳しい最後のワーク。

 

 

うーむ、うーむと頭をひねります。

 

 

毎回驚きますが、同じ素材を渡されているにも関わらず個々の個性あふれる異なった作品に展開しました。

 

 

楽しい教室での授業もこれで終わり。後はファイナルワークを自分の手で制作するのみ。

繰り返しますが、BYNDでの授業は長いようであっという間。1カ月半、本業の合間を縫って必死に何かと向き合い暗中模索する日々でした。私自身は仕事と相まって、焦りやストレス、もどかしさ、色々な感情に悩まされました。

顔に出さないけど皆さんきっと同じだったんじゃないかぁ。

でも、大人になっても何かに必死になるって、すごく面白い!!!

必死に集中できる環境を作ってくれたBYNDのヒロ先生、輔先生、武井さん、TA文田さん、最初に背中を押してくれた大内さん。本業が忙しかったり色々な事情があったはずだけど、BYNDに来れば支え合い努力し合い、モチベーションを高めてくれる同期メンバーに、感謝感謝。

 

―後日

そしてこの記事を書いている前日、皆さんのファイナルワークの発表会「Works Preview」が行われました。最終成果であるファイナルワーク。私たちと、ビデオグラファーコースの方々の作品をライブで流し、先生たちの感想を頂く会です。

 

 

オンライン視聴もできますが、一部のメンバーは貸会議室に集まって視聴。

 

 

発表されるまで緊張感が解けませんでしたが、皆さんの作品一つ一つ感動を共有し、最後は乾杯!

この日までは6:4で不安の方が大きかったものの、この時を境に、学びがこれからに繋がっていくんだろうなーと10:0で期待と楽しみに変わりました。

最後なのでエモーショナルな内容になってしまいましたが、これまで読んでいただきありがとうございました!

これから学びたい方は、BYNDでお会いできる日を楽しみにしてます!

 

(Writer:受講生・大倉しおりさん)