こんにちは、露木です。全4回のモーショングラフィッカー講座が終了し、本日から2日間連続でオプション講座「チューン・オブ・モーション」が開かれます。ぎゅっと凝縮された2日間の授業をレポートします!

 

 

この2日間の授業を担当するのはBYND名物の山本輔(たすく)先生。ビデオグラファー講座の講師でもあるほか、ラジオDJやオペラ歌手などと幅広く活躍されている方です。

 

 

この講座では、先週までの4日間で身につけたことをベースに、モーショングラフィクスのデザインなどについて学ぶというものです。1コマ目の冒頭、モーショングラフィクスの「Good」と「Bad」の映像を観て、何が違うのかを受講生みんなでディスカッションしました。大事なことは、観ている人が違和感を感じさせないように「リアル」な動きをつくることです。この考え方を念頭に授業が進みます。

 

 

そして、グラフエディターを使ったボールの動きを当てるというイージングのクイズ。イージングについてはハンドルの動きでしか把握していなかった私は「ヤベッ、わからん」と一瞬混乱してしまいましたが、じっくり考えれば緩急の動きがわかりました。ボールとイージングの動きのイメージを理解できれば問題なく答えられるものです。機能を覚える以上に理解することが大事です。

 

 

イージングのクイズで理解をさらに深めた後は、「分解」についての講義。例として出された3つのモーショングラフィクスがどういう要素でできているかを分析するというものです。これができるようになると、トレースができるようになり、自分の作品に応用できるようになるのです。自分の実力を高められると聞けば、集中力が俄然高まってきます。

 

 

オプション講座でもロケ弁が出ます! 本日は肉割烹さいとうの極上牛すき焼き弁当です。特製のすき焼きに国産米ひとめぼれを使ったご飯、大根のだしあんかけも付けられています。今回もロケ弁で幸せな気持ちになります。

 

 

ロケ弁に満足したら、午後の授業が始まります。自然界の物理法則をモーションに取り入れることを実践します。ここで欠かせないのが「収縮と伸縮」(SaS)や副次的アクションの影などです。で、音に合わせて、ボールが転がるモーションを作ります。先ほどのイージングを活用し、縦は重力、横は空気抵抗を意識してつくります。横の動きが加速することはありません。冷静に考えれば当たり前のことですが、意識しないと不自然な動きになってしまうので、一度作ったモーショングラフィクスを「不自然なところはないか」と注意して見直すようにしたいですね。

 

 

4コマ目にはパペットアニメやイラストを使ったアニメなどを学びました。こうして1日を通して学んだことは、いかに自然な動きとして観てもらえるか。たしかに少しでも不自然な動きを感じてしまうと、その映像を観ることに集中できなくなってしまいます。この観点で卒業制作も作らないといけないなと思いました。

 

 

また次回お目にかかりましょう。

 

(Writer:受講生・露木陽平さん)