こんにちは、露木です。前日に引き続き、オプション講座「チューン・オブ・モーション」について、またまたてんこ盛りの授業の様子をレポートします!

 

 

チューン・オブ・モーション2日目の講座では、冒頭にジョグタイムとして卒業制作の進捗状況についてみんなで話し合いました。私は「いやー、全然進んでないっすよ。来週発表なのにヤバいっすね」などと、中高生が試験前に話す“勉強してない自慢”みたいなことを申し上げたわけですが、「素材は揃っているからあとはモーショングラフィクスを加えるだけ」「BGMは決まった。前日に1日で作り込む」「ディズニーでやる」とみんな“勉強してない自慢”ではなく、覚悟を持って取り組む意思を示してくれました。仕事をしながら取り組むのですから、やっぱり本気度が違う。私も負けてられないと気持ちが奮い立ちます。

 

 

みんなで進捗を共有した後は、複数のエフェクトを組み合わせた表現を6つ作りました。あらかじめ完成された映像を分解して実際に作ります。モーショングラフィクスにだんだん目が慣れてきたせいか、「こういうエフェクトで動いているのでは」と見当がつくようになってきました。成長を実感できてうれしい瞬間です。もちろんたすく先生の解説を聞かないと分からないものはあるものの、説明を聞けばそんなに難しくないものです。これなら自分でもできそうとも思えてきます。

 

 

そして、「モーフィング」を学びます。モーフィングとは形状が変化すること。授業では円が弾丸のように前に突き進み、途中で四角形になるというモーショングラフィクスを分解します。ここのコツは速度が速いところで残像が崩れている間に変形させること。速度を変えるためにキーフレームを打つのが大事になるのです。

 

 

最後となるロケ弁は、金兵衛の「赤魚西京漬け焼き弁当」です!金兵衛は魚屋が発祥というだけであり、使われている赤魚の西京味噌漬け焼きがとにかくうまい!なのに、優しい口当たりです。じっくり味わいたくなるお弁当で今日も心が落ち着きます。

 

 

お昼休みを終えたら、残り2コマの授業です。冒頭、AfterEffectsを操作しているときにトラブルになりやすいときの5つの対処法を教えてくれます。聞いた5つの方法(というか慌てる場面)はよくあることです。その後の授業などでも5つの注意点を意識しまくりました。

ありたがい解説を聞いた後にモーフィングと音との組み合わせ、構成の組み方などについて学びます。BGMの音を聞いて全体を構成し、モーフィングをつくったり、調整していく。これによって大きな破綻がなく作り込みができます。

 

 

そして、最後のワークは5つの文字デザインから1つを選び、音を組み合わせてモーショングラフィクスを30分間で作るというもの。「そんな短時間で作れるか」とたじろいでしまいましたが、いざ始めてみると結構集中し、音のタイミングに合わせて動きをつけたりなど覚えているやり方で作ることができました。

 

 

あっという間だった合計6回の授業の放課後タイム。残り6日間でファイナル・ワークを作るために受講生はたすく先生、武井さんに質問をしまくりましたが、お二人は終了予定を30分も延長したにもかかわらず、しっかり答えていただきました。ありがとうございました!

 

 

そして、1週間後。

いつも授業が行われるBYNDの青山スタジオではなく、テレビ番組のロケなどで使われる麻布のSTUDYO Xでファイナル・ワークのプレビューが実施されました。ヒロ先生、たすく先生、文田さん、武井さんが参加するプレビューはYouTubeで限定配信されるので、私たち受講生はSTUDYO X近くにある貸会議室を借りて視聴会を開きました。自分のファイナル・ワークが上映されるまでドキドキしながら、受講生仲間の作品を観て「すごい!」「かわいい」とみんなで健闘を称えたのでした。自分の作品が上映され、先生やスタッフの皆さんからGoodポイントについてコメントを聞き、映像に込めた思いをくみ取っていただいたことがうれしく、頑張って作って良かったと心から思いました。プレビュー終了後には先生やスタッフの皆さんと合流し、打ち上げを開きました。やっぱり、全身全霊を込めてやり遂げた後のビールはうまい!

 

 

約1カ月半にわたってモーショングラフィクスについて学んだおかげで、AfterEffectsがまったくわからない状態から、「このCMは○○を使っている」とか電車内のサイネージを観ても「簡単で自分でも作れる」と思えるほどになりました。あとはいろんな映像を見て自分でたくさん作っていくだけと、今では自分で成長していける自信と確信を持っています。

では、BYNDでお目にかかりましょう。

 

(Writer:受講生・露木陽平さん)