興味の赴くままに多ジャンルに手を出しては、なかった過去に葬ってきた私が、目の前に現れたBYNDのモーショングラフィッカーコースに手を伸ばすのは必然でした。


安い(一般的な私塾等に比べて圧倒的に安い)・早い(一ヶ月という短期集中)・美味い(現役のモーショングラファーが教えてくれる)と三拍子揃った条件、近場且つ対面式で痒い所に手が届きそう。AfterEffects(以下AEと呼ぶ)は受託案件でもチラチラ顔を覗かせてくるし、小さなデザイン会社で偉そうにふんぞり返ってる身としては少し触れると方々に知ったかぶりできるな。というしょうもない理由で深く考えずに受講申し込み。申し込んだ後に説明会を挟むという逆流ルートで無事受講が決まりました。

結論としては、僕はこのモーショングラフィッカーコースへの受講はお勧めできません。お勧めできないというと語弊があるので、少々言い回しを変えますが、覚悟して申し込んでください。AEはまぢで時間溶けます。やれること多すぎて面白すぎる。なんで今まで触んなかったんだろうと後悔したレベルです。そして仕事してるより楽しいという困った現実に直面します。脳汁ぷしゃあです。比較的趣味性の高い仕事をしている自分がこの状態なので、目の前の仕事や勉強が楽しくないという人は危険です。「ダメ。ゼッタイ。」という某標語を網膜の脇にちらつかせた上で申し込んでください。その先には「パソコンが親友!」とキ◯プテン翼みたいな発言を平気で吐く未来が待っています。

っと、授業に関しては、AEの画面の見方から基本的な操作方法、よくある表現の作成方法など「これってどうやってるんだろう?」を網羅する充実っぷり。僅か4回(+2回)の授業の中でよくこんな綺麗にまとめられたな、と最早カリキュラムを作ったHLYWD INC.の設計手腕の方に興味が湧く次第。新しいことへの習熟において、初期の学習コストが最も高いと思いますが、ここBYNDのモーショングラフィッカーコースではそんな壁を易々と越えさせてくれる二人の講師(ヒロ先生、輔先生)とTAのお二人(文田さん、武井さん)がいるので安心。疑問を投げると秒で答えが返ってきます。あらゆる問いに対する答えが用意してあるんじゃないかと疑うレベル。プロすげぇ、です。また先生方に負けず劣らず個性溢れたクラスメイトたちの存在も重要なポイント。やりたい表現、好きな表現、年代も経歴もバラバラな人たちが集う機会って意外とないので、これがダイバーシティか。と肌で世の中の多様性を感じられるのも魅力だと思います。

AEのことはまだ1%くらいしか理解できてないけど、この1%でできる表現がたくさんあることが知れたこと。理解できないことが何か理解できたこと。足掛かりにおいて十二分過ぎる環境だと思います。

ということで、明日からは気合い入れて無人航空機操縦士を目指します。
親友のパソコンを引き連れて、ね。

 

BYNDER:SHOGO Y.
COURSE:モーショングラフィッカー/チューン・オブ・モーション(2023 SUMMER CAMP)
WORKS:モーショングラフィッカー