こんにちは、佐藤です。

先週でモーショングラファーの基本講座4回が終了し、今週からはオプション講座のチューン・オブ・モーションが始まります。

講師はビデオグラファーでお世話になったタスク先生です。

タスク先生の授業は、一ヶ月ぶりですね。

 

 

始めは座学で頭の体操。いくつかモーションのBADとGOOD動画を見て、何故後者が良いとされるのか?、を同じ卓の皆さんと考えていきます。

 

 

前後の動画を見比べて、何が良くて悪いのか、どこが違うのかをしっかり捉えるのかが大事との事。BADの動画を例にあげて、重さや力のかかり方など物理的な動きを中途半端な表現で模倣をするとチープになって見えてしまう。徹底的な模倣を学ぶ事への導入説明でした。


次の動画はACTION,REACTION & ACTIVITY。

 

 

動きのあるところに必ず音がある。音が鳴っているところには動きがないとおかしい。必ず連動する関係。動いているものに目がいく、目立たせたいところだけ動かせば、と普通は考えるが、実は動きに差異があるところに目がいくとの事。なるほど、そんな風に考えていくのですね!

ループする動き、それ以外の違う動きをつけ、両方とも連動性があるように意識するとリッチさが高まるとの事。模倣、分解、連動をテーマにした基礎座学でした。


座学はここまで。これからはイージングについてです。皆さんと一緒に早押しクイズで4つのモーション動画とイージングのグラフの動きを当てていきます!以外と難しい!


2コマ目へ。さらにクイズが続きます。3種類のモーション動画をみて、レシピを考えます。Q1と3は知ってる知識でなんとか作れそう。Q2が本当に分からない!?ギブアップ。グループの皆さんと頭をひねって、意見を出し合います。

 

 

クイズの後は正解を全員で教わりながら作成。まずは可変式眼科検診のようなQ1のモーション。大体想定した作り方にはなっていたけれども、スケールの扱いが違いました。残念。

 

 

Q2はタスク先生が作成する様子を拝見。Q2は難しくて分解を放棄した私。一手も見逃さないように目をひん剥きます。ヌルの親子関係でこんな風になるのですね!目から鱗が落ちる思いでした。作成し終わったところで、2コマ目が終了。

お楽しみのランチタイムです♪
本日のお弁当はサンドブラザーズさんのサンドウィッチ!ローストビーフ&野菜サンドと照り焼きチキン&玉子サンドの2種類から選べるので、私は後者をセレクト。

 

 

なぜかお箸がついていて、とても食べやすい。次はローストビーフのほうも食べてみたいな。


お昼タイム後は、Q3の正解から。昔一人暮らししてた時にこんな電光オブジェを買ったなぁと懐かしさを覚えつつ、リキッドアニメーションを習得です。

次はバウンスワーク。まずは完成形を見て、どうやって作っていくのか理屈を理解しながら学んでいきます。自然界の物理法則をモーションに取り入れて、動きの不自然さを解消しないと、チープに見えてしまいます。

ここで物理法則以外で、トゥーンアニメーション的な動きを誇張した動画を視聴。地面に着地した時にブヨっと横に広がって、飛び上がる時に縦に伸びる様が見ていて気持ちが良いですね。ずっと眺めていられそう。

 

 

これらも言語化すると「収縮と伸縮」。Squash & Stretch(S a S)といいます。これを取り入れる事でオブジェクトに豊かな表情や質感を加える事ができます。なるほど〜。クライアントに説明する際にこの言語化を取り入れたら、説得力が上がりそう。Disneyがアニメーションを作る時の基本原則のご紹介も交えたら、怖いモノなしですね。

 

 

バウンスワークに戻り完成形をみて、ボールが軽いのか、硬いのかによって音を想像していきます。ここでタスク先生。動画と音に関係しての納品時の大事な注意事項を教えてくださいました。視聴する側と画面の距離で音の配置方法が変わるとの事ですが、先生の日々の苦悩が垣間見えました。心中お察しいたします。


さて、バウンスワークでボールに動きを再現していくのですが、イージングなしで動きをつけると物理法則的に違和感だらけのモーションに!

「ディレクター、できました!どこかおかしいですか?」

新人クリエイターに扮したタスク先生が、ディレクター受講生へ質問の嵐?!言語化して具体的に指示していかないと新人クリエイターは察する事ができません(笑)

あ、ちょっとだけ既視感。。
私が上司ディレクターだったら頭を抱えてしまいそうな状況ですね。

 

 

ある程度、意見を出し合った後、講師に戻ったタスク先生が少しずつ跳ねるボールの作り方を教えてくださいます。

横に進みつつ跳ねるのは、「こうかな〜」と想像していましたが、教えてくださった方法は「なるほど!」と膝を打ちたくなるほど。

重力は縦にしか働かず、横は空気抵抗だけ。という理由からX軸とY軸を分解すれば良い。

なるほど!XY軸とも適度に合わせるぐらいで考えてました。もう絶対忘れられないですね、これは。メモメモ。とは言いつつも、やってみるとなかなか自然な動きに見えないなぁ。何分でも触ってしまいそう。

ボールの動きに影をどうやってつけるのか?
X軸の動きだけを追いたいので、影のピックウイップをボールのY軸プロパティへ繋ぐのが正解。おぉ!今までレイヤーのピックウイップだけに注視していましたが、プロパティ内にも存在していたのは盲点でした。

さらにシェイプレイヤーの中にプロパティが3種類もある事や、シェイプレイヤー作成の先生の思うルールを教わりました。大きさを変える場合の考え方を住所と番地で例えるのはわかりやすい説明でした。

 

 

このあとも基本講座で学んだスライダー制御が登場したり、ヌルレイヤーの応用だったり、授業後半へ進むほどに学びの情報が濃厚な時間となりました。

 

 

のこすはあと1回。
ファイナルワークも近づいてきました。休憩中もそれぞれの卓で何を作るか話に上がっていました。私もTAのお二人にも相談に乗っていただき、なんとなく方向性が決まってきたかも?!

準備で撮影に行きたいから、明日晴れるといいなぁ。(結果、雨でした)

それではまた来週お会いしましょう。

 

 

(Writer:受講生・佐藤みずきさん)